J2昇格プレーオフで親友対決…J3富山の末木裕也が決意「勝負の世界なので」
J2昇格プレーオフの決勝が7日、富山県総合運動公園陸上競技場で行われる。リーグ3位のカターレ富山と、同4位の松本山雅FCが対戦し、リーグ上位の富山は勝利、または引き分けでJ2昇格が決まる。注目の大一番を心待ちにするのが、法政大出身で富山のMF末木裕也(27)だ。松本のDF宮部大己(26)とは大学時代のチームメートで、苦楽を共にしてきた親友だ。末木が1学年上だが「法政時代、毎日一緒にいるほど仲が良かった。どこに行く時も宮部を誘ったり、あいつも寄ってくるので。対戦は楽しみですけど、あいつに負けて、というのが一番悔しいと思います」と複雑な胸中をのぞかせた。 大学4年の総理大臣杯では準優勝を飾り、天皇杯では16強入り。現カターレ・ヘッドコーチの長山一也監督の元、大きく成長してきた。長山ヘッドコーチは「法政は選手の特徴を生かせるように自由度もある。いろんな選手がいるのが、法政のいいところ」と話す。当時、オフ明けの練習では徹底して走り込み、サッカーコート2周を10本、10周のタイム走などで、スタミナを強化することも。厳しい練習だったが「その成果は、今も生きていると思います」と末木は感謝する。 宮部は一対一の強さが持ち味で、大学時代は三笘薫(27)=ブライトン=とマッチアップして善戦することも。「対人がめちゃくちゃ強く、常に冷静にプレーしている。どちらかが昇格、負けという結果になるのは残念ですが、勝負の世界なので」と末木。交友を深めてきた2人が、昇格をかけた決戦に挑む。
報知新聞社