「5年以内に手術の半分がロボットの手で」…韓国医療業界で進む「新たな標準」
【12月16日 KOREA WAVE】「手術の最終到達点はロボット手術になる。今後5年以内に手術室の50%はロボット手術に置き換わるだろう」 韓国医療業界で進化を続けるロボット手術が、手術の新たな標準を形成しつつある。 ロボット手術は現在、韓国国内の大病院から地域中小病院まで広範囲で活発化している。今月11日には、チャ(CHA)医科大学イルサンチャ病院がロボット手術3000件を達成したと発表。昨年10月に2000件を突破してからわずか1年2カ月での快挙だ。 この病院では、産婦人科、婦人腫瘍、甲状腺癌、肝胆膵外科など幅広い分野でロボット手術を実施。特に婦人科では単孔式ロボット手術を採用しており、傷跡が小さく痛みが少ないため患者の満足度が高いという。 婦人腫瘍センターのナ・ヨンジョン教授は「ロボット手術の精密さは婦人腫瘍手術だけでなく、他の多くの分野においても非常に有益だ。安全で効果的な手術を提供できる」と述べた。 高麗大学安岩病院は、2024年10月にロボット手術1万件を達成した。同病院は泌尿器科、大腸肛門外科、産婦人科、肝胆膵外科などでロボット手術を幅広く活用しており、大腸癌・直腸癌、前立腺癌手術の標準を確立した。 また、経口ロボット甲状腺手術、ロボットによる膀胱全摘手術、傷跡のない乳房再建手術、子宮動脈温存ロボット広汎子宮頸部切除術など、侵襲を最小化する革新的な手術法も開発している。 同病院のロボット手術センター長であるカン・ソング氏は「1万件の手術達成は単なる数字以上の意味を持ち、複数の分野での経験と技術の蓄積を示している」と語った。 一方、カトリック大学ソウル聖母病院の泌尿器科では今年4月にロボット手術5000件を達成。2009年に第2世代ロボット手術システム「ダヴィンチS」で前立腺癌手術を開始し、以降は第4世代の「ダヴィンチXi」や「ダヴィンチSP」を導入。前立腺癌、腎癌、膀胱癌といった難易度の高い癌手術を含む多様な泌尿器疾患にロボット手術を適用している。 同病院泌尿器科のホン・ソンフ教授は「2019年のダヴィンチロボット導入後、短期間で5000件の手術を達成した。2021年に単孔式ロボットを導入して以降、国内外で最短期間で500件の手術を記録している」と述べた。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
KOREA WAVE