夫婦あわせて年金「月18万円」の賃貸暮らしです。貯金は「2000万円」ありますが、中古戸建てを買うのは無謀でしょうか?
賃貸と戸建ての比較
中古の戸建てを購入してローンを返済する場合と、賃貸の家賃を払う場合を比較してみました。 ■家賃とローンの比較 2018年(平成30年)の「住宅・土地統計調査」によると、世帯主が65~69歳の夫婦のみの世帯が住む賃貸住宅の家賃の平均は、7万6245円です。 住宅ローンの返済を月3万6000円にする場合のおよそ倍の金額となり、この面だけをみると、購入したほうが得ということになります。 ■中古戸建ての注意点 一方で戸建て住宅には、年数がたつにつれて、定期的なメンテナンスのための維持費がかかります。 さらに中古住宅の場合は、築年数によってはすぐに、屋根や外壁の塗装、水回りの修繕・交換、耐震補強などの大規模な修繕が必要になってくるでしょう。物件によっては、こうしたリフォームが前提になっていることもあります。 そのほかにも中古住宅では、ローンの審査が厳しいことや、固定資産税や都市計画税の支払いが発生することも考えなくてはなりません。
購入するならば、まずは信頼できる専門家に相談
年金生活者が中古住宅を購入することは、返済負担率を無理のない範囲にすれば、決して無謀なことではないでしょう。 しかし、家賃よりも毎月のローン返済額のほうが安くなるからといって、一概に、購入するほうが得であるとも言い切れない面があります。その理由は、戸建て住宅には賃貸にはない維持費がかかるからです。 また貯金が減ることとなり、病気などによる予期せぬ出費への備えが十分でなくなる可能性もあります。後悔しない住み替えのためには、購入する前に、信頼のおける専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。 出典 総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat) 平成30年住宅・土地統計調査 / 住宅及び世帯に関する基本集計 全国・都道府県・市区町村 借家の家賃・間代 表番号 130 家計を主に支える者の年齢(14区分),家族類型(8区分),住宅の所有の関係(4区分),建て方(4区分)別世帯の1か月当たり家賃(10区分)別借家に居住する主世帯数及び1か月当たり家賃-全国 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部