ビラ散布禁止法は「違憲」、韓国 憲法裁、南北緊張の可能性
【ソウル共同】韓国憲法裁判所は26日「南北関係発展に関する法律」のうち、南北軍事境界線周辺で北朝鮮に向けたビラ散布行為を禁じた条項を違憲とする判断を出した。判断は「表現の自由を過度に抑制する」と指摘した。北朝鮮が強く反発していたビラ散布が活発になり、南北関係がさらに緊張する可能性がある。 北朝鮮は2020年、脱北者団体による北朝鮮批判ビラ散布への報復として、北朝鮮南西部・開城の南北共同連絡事務所を爆破した。韓国の文在寅前政権はこれを受け、境界地域の住民の安全を守るとして散布を禁止する法改正を行った。 憲法裁前では決定の後、市民団体が記者会見を開き、保守派団体は判断を歓迎した。
