スマホゲームで防災学ぶ 熊本市健軍を舞台に救助と避難 県職員ら開発
スマートフォンの位置情報を使い、その場に合った音声が聞けるアプリゲーム「Locatone(ロケトーン)」に、熊本市東区健軍を舞台に防災を学ぶ「ひなんチャレンジ」が登場した。最大震度7の地震が発生した設定で、地図に沿って困っている人を助けながら避難所を目指す。 企画したのは、熊本県職員の黒瀬琢也さん(53)。熊本地震で避難者を支援し、講演などで地震の教訓を伝えてきた経験から、ゲーム化を思い付いた。熊本市でDX(デジタルトランスフォーメーション)人材育成などを手がける会社を営む、山田浩三さん(58)が協力。2人は「日頃から防災について考えてほしい」と話す。 ゲームは「健軍四ツ角」バス停がスタート地点。避難所までの道中には、けが人や消火活動に励む人が点在。コース上で出会った人からもらったハンカチやバケツなどを使って助けると、お礼に星がもらえる。星の数が多いほど、ゴール時の評価が高くなる。
黒瀬さんは「助け合いの大切さを感じてもらいたい。他の場所でもゲームを作り、熊本全体に防災の意識を広げたい」と話した。アプリは無料でダウンロードできる。(諌山美羽)