没後30年、安部公房の企画展 本籍地北海道・旭川で
「砂の女」「壁」などの作品があり、今年没後30年、来年生誕100周年となる作家安部公房の企画展が旭川文学資料館(北海道旭川市)で開かれている。来年2月29日まで。安部は東京生まれで、本籍を両親の出身地の旧東鷹栖村(現在の旭川市東鷹栖)に置いた。 「安部公房と旭川」と題し、地元の小学校に通っていた当時や、公演で足を運んだ際の写真など約170点を展示。 企画に協力した「東鷹栖安部公房有志の会」の柴田望事務局長は「世界的な作家との関わりを知ってほしい」と強調。11月下旬に訪れた旭川市の大沢仁美さん(61)は「ゆかりがあるのは誇らしい。もう一度小説を読んでみようかな」と笑顔を浮かべた。