息子が「調理師」になりたいと言い出しました。稼げるのか心配です。大学に行ってほしかったのですが…
調理師の収入
次に、調理師の収入を見ていきましょう。 厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、調理師の平均年収は約270万円となっています。この平均年収は、職種全体で比較すると低めですが、あくまで平均値であり、就業条件や就職する企業によっても大きな差があるとされています。 特に現場統括の立場に就いたり、後輩の育成に携わったりすることもある30代~40代になると、年収が上がっているのが特徴です。男性調理師の月収は、20~24歳で約24万円、30~34歳で約29万円となっています。 一方で、女性調理師の月収は、20~24歳で約22万円、30~34歳で約23万円です。男性調理師の月収は年齢とともに上昇しているものの、女性調理師の場合には、男性ほど上昇していないことがわかります。
資格取得と大学進学どちらが有利?
調理師になるうえで、中学校卒業後に2年以上の実務経験を積み、調理師免許に合格するのが近道といえます。 大学に進学する際には、中学校卒業後から調理師免許取得を目指した場合に比べて、調理師として働き始めるタイミングが遅くなってしまいます。また、大学では調理以外の授業を受けなければならないため、調理師に関することだけに集中できるわけではありません。 ただし、大学では一般教養を学べる、調理師以外の選択肢も選べるなどのメリットもあるため、自分に合った選択をすることが大切です。
専門学校もおすすめ
短期大学よりも早く働き始めたい方は、専門学校もおすすめです。学校によっては1年で卒業できるカリキュラムが用意されているケースもあり、学校に通いつつも早い段階で調理師として働き始められます。 また、料理のジャンルごとに特化した学科が用意されている専門学校もあり、入学当初から進路が決まっている方にもおすすめです。専門的な技術と知識を取得したい方は、専門学校への入学も検討してみましょう。 出典 e-Gov 法令検索 調理師法施行規則 令和5年賃金構造基本統計調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部