「太陽の塔」は「希有な公共芸術」「歴史知るのに欠かせない」…大阪府が世界遺産・国重文目指し報告書
重文の指定基準(建造物)には意匠や技術面に加え、「歴史的価値」が含まれる。文化庁のホームページによると、重文・国宝に指定された建造物計5497棟のうち、昭和期以降に建てられたのは、267棟と全体の5%未満にとどまり、全て重文だ。
戦後の建設では、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエ設計の「国立西洋美術館」(1959年、東京都)や、原爆犠牲者を悼む「世界平和記念聖堂」(54年、広島市)などがある。同美術館は世界遺産にも登録されている。
世界遺産の登録を巡っては、文化庁が、彦根城(滋賀県)など国内候補の暫定リストを作成。まずはこれに加わる必要があり、実現までの道のりは長い。