後閑信吾(バーテンダー)と“美ちゅらな風味”を求めて琉球ワンダー。「エルレキオ」──特集:クルマとともに旅に出よう2024
旅の季節が今年もやってきた。クルマは、我々を見知らぬ土地へ誘う。かつての若きジェントルマンは旅を通し、見聞を広め、人生を豊かにしてきた。GQ JAPANはこの秋、千葉、丹波篠山、沖縄、北海道の新しい旅を提案する。クルマを相棒に、いざ、グランドツーリングへ。今回は後閑にとって南の拠点、「エルレキオ」。 【写真を見る】エルレキオのカクテルをチェック!
那覇の夜をカクテルで満喫
「『KOKUTO DE LEQUIO Chura-Umi Spiced Rum』を試飲してみましょうか」と、リリース前のサンプルボトルを持ち込んだのは、後閑率いるバー「エルレキオ」だ。日本では東京をベースにしているSG Groupが最初に選んだ(そして今のところ唯一の)地方店が那覇だというのは、後閑の「那覇はアジアの中心になれる街」という想いが背景にあってこそ。そして、その期待通り、この店にはアジアからも多くのゲストがやってくる。 さて、「瑞穂酒造」でノージングした「ChuraUmi Spiced Rum」はアーサの香りが前面に出ていたが、実際に口に含むと最初に感じられるのは黒糖由来の甘やかさとヒレザンショウのフルーティでスパイシーな風味。追ってハマボウフウの土っぽさとアーサの香りが重層的に感じられる美酒であった。「これ、ストレートで飲むより、ダイキリで飲んでみたいかな」とつぶやいたら、何と後閑がカウンターの中でシェーカーを振ってくれることに! 他の客たちも後閑がいることに気づき始め、我も我もとカクテルをオーダー。にわかにスペシャルイベントと化した「エルレキオ」と那覇の夜は深更まで熱気に包まれていた。 ■エルレキオ 那覇で33年間続いた老舗「Bourbon Club」の風情を活かしつつ、SG流にリノベーションされたバー。約15mのロングカウンターと赤いシートが印象的なラウンジも。 住:沖縄県那覇市安里1-3-3 安里家ビル 1F TEL:098-975-9674 営:19:00~翌2:00 休:なし IG:@el_lequio_okinawa
写真・福田喜一 文・秋山都 イラスト・尾黒ケンジ 編集・岩田桂視(GQ)