「死刑がふさわしい」ルフィ広域強盗事件で闇バイトに手を染め実行役リーダーになった男が裁判で語る…裁判では強盗に殴られ要介護5になった息子の両親が語る凄惨な現場の供述調書も読み上げ
「死刑が一番ふさわしい」涙をにじませ語る
裁判は4日間に渡って行われ、10月24日の論告求刑公判。検察側は「組織性・計画性が高く、極めて残虐な犯行」と指摘。「被害者の平穏な生活を突如奪われた恐怖、無念さ、苦しさは計り知れない」などと述べ強盗致死罪の最高刑となる無期懲役を求刑した。 一方の弁護側。永田被告は借金返済のため「闇バイト」に応募したと説明し、「指示役が実行役をわずかな餌で釣り、大きなリスクを負わせ駒として利用していたことは明らか」などとし有期の懲役刑を求めた。 裁判の最後、自身の量刑について「死刑が一番ふさわしい」と話した永田被告。「日本の裁判制度は加害者の人権に重きを置きすぎている。被害者の気持ちのみを考えてください。被害者遺族の気持ちを踏まえた上で、極刑を下してください」その声には涙が混じっていた。 11月7日。永田被告の判決公判。 菅原暁裁判長は、「犯行を成功させるため時には指示役の指示にも従わず、臨機応変に自らの判断で他の実行役を指揮していた」などと指摘。一連の事件において被告が果たした役割は相当大きいとして求刑通り、無期懲役の判決を言い渡した。 裁判の最後、「あなたに謝罪の気持ちがあるのなら重大な結果を忘れることなく、罪の深さや償いとして何をすべきなのか刑に服している間ずっと考え続けてほしいと思います」と諭された永田被告。永田被告はうなずきながら、涙を拭っていた。 なお永田被告はその後、判決を不服として控訴している。 (石川テレビ)
石川テレビ
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