気づかないうちに脱水症状…梅雨型熱中症に注意
熊本朝日放送
未明の大雨から一転、日中青空が広がった18日の熊本県内。気温はぐんぐん上昇し、熊本市では31.3℃、玉名市では31.2℃など6つの観測地点で30℃以上の真夏日となりました。 街の声 「顔も湿気でメイクも全部落ちちゃう感じで」「暑いすごい湿度」「この前までは朝が涼しくて昼暑かったからまだよかったけど、最近は朝も気温が高くなっていてそれが辛いです」 ジメジメとした日が続くこれからの梅雨の時期に注意が必要なのが「梅雨型熱中症」です。 熊本市西区にある杉野クリニックの杉野茂人院長は「湿度」がポイントだと指摘します。 杉野院長 「1つはまだみなさん高温に体が慣れてない、もう一つは非常に湿度が高いというのが梅雨型熱中症の特徴。湿度が高いと汗をかいてもあまり蒸発しない体温調節がうまくいかない」 梅雨型熱中症の特徴の1つは、気が付かないうちに「脱水症状」に陥ってしまうこと。気温が高くなくても、こまめな水分補給が必要だとと言います。 杉野院長 「外の暑いところにいると、熱中症になると思いやすいですけども、意外とこの熱中症の発症場所は、室内の方が圧倒的に多い。やはり油断していますよね」 湿度が高ければ、比較的気温が低くても、室内でも十分熱中症になる可能性があるため、エアコンは適切に利用してほしいとと呼びかけています。 さらに、今注意が必要なのが、熊本県内の一部地域で警報レベルとなっている溶連菌感染症です。 杉野院長 「今年は非常に溶連菌の患者さんが増えいてる実感としてありますね」 熊本県によると、今月9日までの1週間に報告された県内の溶連菌感染症の患者数は358人で、統計が残る2006年以降、最多のペースで推移しています。 杉野院長 「誰でもかかりうるんですけども、基本的には3歳から15歳ぐらいの子どもさんが多いと言われています」 県内の年齢別の発生状況を見ると、1週間に報告された患者358人のうち、0~9歳が288人と全体の8割以上を占めています。 杉野院長 「潜伏機関が2、3日ぐらいなので、周りでそれぐらいの子どもさんで熱が出てるとか、喉が痛いとか言ってらっしゃる方がおられたらちょっと気をつけて、症状が出現したら病院を受診することが必要と思います。当然ですけど、普段から手洗いとかうがいとかきちんと守っていただきたいと思います」