南の島に移住、リゾートホテルで新たな働き方 人材不足の事業所と移住した労働者をマッチング 奄美しまワーク 鹿児島
渡辺さんが働いている奄美市のリゾートホテルでは、組合制度を使い、これまでに渡辺さんを含めて2人の派遣労働者を受け入れました。 (ティダムーン 太田善文支配人)「人が多い時と少ないときがある、雇用のバランスが難しい。期間を決めて働いてもらえるのは、ありがたい取り組み」 組合から支払われる給料は月17~18万円。副業は認められています。 この日、渡辺さんが訪れたのは奄美市の繁華街、屋仁川通りにあるカフェバーです。移住して以降常連客となり、今ではアルバイトとしてカウンターの中に入ることもあります。 Q.親しくなってお店を手伝ってもらった? (カフェバーen 赤近洋典店長)「そうですね、あまり島にいない爽やかな感じ」 明るく接客する渡辺さんですが、島へ移住する前は悩みを抱えていました。 (渡辺智也さん)「前職がかなり忙しくて、私生活も侵すような状況だった。都会の生活を脱して来たいと思った」 奄美大島には人材派遣会社がありません。奄美市しまワーク協同組合は、今後、新しい働き方として島の内外から働き手を増やしたい考えです。 (奄美市しまワーク協同組合 長瀬悠事務局長)「企業からのニーズが非常に多い。スタッフは全国で人材の奪い合いになっている、内努力しながら人材を確保していく」 (奄美市に移住 渡辺智也さん)「本当に奄美はいい場所。文化ももちろん海も山もありますのでいろいろ楽しむこともできますし、実際来てみてほしいというのが一番の思い」 忙しい時期に人手が欲しい事業者と奄美市しまワーク協同組合に雇用されることで、安定した収入を得られる労働者。この仕組みが成功すれば移住者を呼び込み、地域を活性化させる糸口になるかもしれません。
南日本放送