阪神・大山、球場入りの道変えて見違えた!? 2戦連続3安打&3打点!! チームは今季最多15得点で5連勝
(セ・リーグ、阪神15-2中日、5回戦、阪神3勝1敗1分、20日、甲子園) もう止まらん、たまらん!! 阪神は中日に15―2で大勝。4番を務める大山悠輔内野手(29)が2戦連続の3安打で3打点とお目覚めだ。4年ぶりの1イニング7得点を含む、今季の両リーグ最多の15得点を挙げたチームは、今季初の5連勝で2位に浮上。どん底からはい上がってきた主砲とともに勢いづいた岡田虎が、21日も立浪竜に勝って首位の座を奪い取る。 【写真】3打点と4番の仕事を果たした大山は、大歓声を浴びながら場内を一周した 大山の一振りで猛虎打線が活気づき、甲子園が鳴動した。得点を喜ぶ虎党の拍手が、声援が途切れなく続く。連日の猛打賞で3打点と気を吐いた4番がその中心だ。今季最多15得点と初の5連勝を呼び込み、ともに戦う選手への思いを語った。 「ここまで本当に迷惑というか、チームメートに助けられてしかいなかったので、何とか自分が今度は助ける番になりたいと思っていた」 一回2死二塁で先制の中前適時打を放ち、これが猛攻の口火になった。1―2と逆転された二回に大竹の適時打、近本の犠飛ですぐさまひっくり返す。森下、佐藤輝も適時打で続くなど一挙7得点で試合の大勢が決した中、自身も左翼への犠飛で得点を積み上げた。 チームは六回に前川の2点打で2024年の20試合目で初の2桁得点を達成。七回には中野の適時打でこちらも今季初の先発全員安打とすると、大山は左翼へ適時打を放って自身3打点目を挙げた。今季両リーグ最多となる15得点の大勝で、うちクリーンアップが7打点。その中心に座る4番は「クリーンアップが仕事をすればやっぱり点数が入ると分かりましたし、その真ん中で打っているというのがある。何とか頑張りたい」とプライドをにじませた。 〝オカダ流ゲン担ぎ〟も復調を後押しした。大歓声を受けて上がったお立ち台で好調のきっかけを聞かれ「(球場に)来る途中の道を変えました」と明かした。岡田監督も球場入りの道を変えることがゲン担ぎの1つ。チームの核である4番も同じ行動を取り入れた。いつもと違う道を使い始めたのは19日から。その日に開幕から75打席目にして待望の1号本塁打を放つと、20日は3安打3打点と効果はてきめんだ。 もちろん、技術的にも足の上げ方を見直すなど試行錯誤し、この2日間で6安打4打点。1割台だった打率は・229まで上がり「1年やる中で波は必ずある。悪くなったときにどうやって戻すか、その戻し方を持っておくだけで全然違う」と謙虚に語った。またこの日、大山は国内FA権を取得。「今はもう目の前の試合をしっかり戦うだけ」と、まずは球団史上初のセ・リーグ連覇を目指す戦いに集中する。