アメリカ大統領選ではなんでもアリ!? 毎日1億5000万円が当たる!実業家マスク氏が署名者に「金ばらまき作戦」でトランプ氏を支援
■民主党離れのマスク氏 トランプ支持に急転換
関西テレビ 神崎 博 報道デスク:マスクさんはこれまで民主党の支持者で、前回の大統領選挙でもバイデンさんに投票したと言われていたんですが、なぜ急にトランプさん支持に変わったんですか? 水本記者:イーロン・マスクさんはもともと民主党を支持して、これまでずっと投票していたことも公言されているんですが、最初のきっかけとなったのが、2021年にバイデン大統領が自動車会社の幹部を集めて電気自動車の未来の目標などを話し合った会議を開いたときに、当時、アメリカの電気自動車のほとんどのシェアを誇っていたテスラ社が呼ばれなかったことに激怒したことから始まりました。 これはバイデン大統領がマスク氏に声を掛けなかったのは、民主党を支持している自動車の労働組合にテスラ社が加盟していなかったことが理由だとされていて、ここからバイデン政権と亀裂が入っていきました。 吉原キャスター:マスクさんがこれだけトランプさんに熱烈に支援をするっていうのは、それだけのメリットがあるってことなんでしょうか? 水本記者:今年に入ってマスク氏とトランプ氏は会食していて、2人の距離は近づいています。そして、トランプ氏は大統領に返り咲いた際にはマスク氏を政策顧問や目玉政策のトップなど要職での起用を約束しているんです。ただマスク氏が、バイデン大統領はハリス副大統領を誰も暗殺をしないと投稿すると、実際にハリス副大統領の事務所に銃弾が撃ち込まれるなど影響力が大きいだけに、第2次トランプ政権が誕生した際には、外交場面などでヒヤリとすることは増えるかもしれません。
■「金ばらまき」違法性指摘の可能性も…
吉原キャスター:マスクさんのお金をばらまくやり方は、選挙法違反にはあたらないんでしょうか? 菊地幸夫弁護士:お金を支払う理由が、マスク氏が主張している表現の自由、銃所持の自由で権利に賛成してくれる方ということで、トランプ氏に投票してくれとは言ってはいないんですよね。 ただ、同じような会場でお金のバラマキ活動をする、あるいは資金的な活動しているマスク氏がトランプ氏と演説会場などで密にコンタクトを取っているということで、トランプ氏への集票活動とかなり密接と見れば、投票依頼や有権者登録など、金銭で誘導することはアメリカの法律で禁止されているので、『違反だ』という声が出てくることは避けられないでしょう。 吉原キャスター:マスクさんの行為を問題視する動きはあるんでしょうか? 水本記者:まさにグレーゾーンで行われていることなので、24日のニュースでは、司法省が違法の可能性があるとして、アメリカPACに書簡を送って警告したという報道が出ています。ただ、あくまで違法の可能性がある、司法省も『違法』だと明言しているわけではありません。アメリカPACもまだ署名のホームページは開ける状態になっていて、マスク氏がこのようなバラまき政策をこれから控えるのかどうかは今のところは未知数です。 トランプさんの再選になるのか、それとも女性初の大統領誕生になるのか、アメリカ大統領選の投票日は11月5日です。 (関西テレビ「newsランナー」2024年10月24日)
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