「君ソム」の薬局、解体着手 七尾、予定より2カ月遅れ
地震で建物の倒壊が相次いだ七尾市の一本杉通りで9日、ご当地漫画・君は放課後インソムニア(君ソム)に登場する「中山薬局」の公費解体が始まった。予定された工事開始から約2カ月遅れとなり、最後の姿を見ようと君ソムのファンらが撮影に訪れている。 創業118年の中山薬局は住家兼店舗の2棟、倉庫1棟が損壊した。5月1日に工事業者と解体方法や作業の流れを決めた後、撤去作業が始まらなかった。 市内で公費解体が完了した住家・非住家は20棟にとどまる。中山薬局は工事完了まで約3カ月を要し、橋本秀和社長(79)は「ようやく始まった」と胸をなで下ろした。