辺野古、軟弱地盤改良工事に着手 海底に砂を投入 「代執行」から1年 工事本格化
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、防衛省沖縄防衛局は28日、大浦湾側の海域で軟弱地盤の改良工事に着手し、海底に砂を敷く作業を始めた。最大深度70メートルの海底に約7万1千本の「砂くい」を打ち込み地盤を強化する。移設反対の県に代わり工事の設計変更を承認する「代執行」に踏み切ってから1年。工事が本格化している。 【写真】沖縄・玉城知事は軟弱地盤改良工事に不快感「直前に連絡」 軟弱地盤の存在など理由に移設に反対している沖縄県の玉城デニー知事は「国内に前例のない難工事となることが予想される。新たな事由が生じた場合は関係法令の規定を踏まえ、適切に対応していく」としている。 防衛局によると、28日はくい打ち作業の前段として海底に砂を敷き詰める作業を行った。地盤改良は羽田空港D滑走路や関西空港などで施工実績のある工法を採用。「安定性を十分に確保できる強度の地盤になる」(防衛局)としている。