【高校野球】日大三6回大量得点で錦城にコールド勝ち 右腕・近藤優樹が投打に活躍
◆秋季高校野球東京大会▽2回戦 日大三 13―0 錦城=6回コールド=(14日、スリーボンドスタジアム八王子) 今夏西東京準優勝の日大三は錦城に13―0で勝利し、16強入りを決めた。3回戦(20日)では駿台学園と対戦する。 緊迫した展開が続き、1―0で迎えた6回、日大三に一気に火が付いた。2死満塁、2回途中からマウンドに上がっていた近藤優樹(2年)が中前2点打を放ち貴重な追加点。近藤から4連打とつなぎ、錦城の好左腕・宮地晴大(2年)にも疲れの色が見えてきて四球が続くなど得点を重ねた。打者二巡の猛攻で、3投手から一挙12得点。近藤は投げても2回1死二、三塁のピンチを切り抜け、その後も6奪三振で4回2/3を無失点に抑えた。 投打に活躍した近藤は、「(バッティングで好成績は)珍しくです。自分を楽にしたいな、くらいだったので、ちょっとうれしい」とはにかみながら、「練習試合でも同じような場面で抑えてきたので、自信を持って投げるだけかなと。強気で投げました」と投球に関しては胸を張った。謙遜はしていたが4打数3安打。中学では外野手を務めた時期もあり、4番打者だったという。 三木有造監督も「今日は近藤さまさまですね。あそこの6回で(タイムリーを)打ってくれたからこそつながった。(2回の場面で)1点はしょうがないかなと思ったけど、ピッチャーもよく頑張った」と目を細める。「勝って次に進めればいい」としたが、上へと勝ち上がっていくため、チーム全体の課題はバッティングと明白のようだ。「いいピッチャーでした。ストライクで先行してくるから、打ちづらそうだった」と錦城・宮地のピッチングに賛辞を贈りつつ、「もっと早く打つべき人が打たないと」と、全体の奮起に期待していた。(雑誌『報知高校野球』取材班)
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