日本導入熱望!三菱初のストロングHEV登場 エクスパンダー/エクスパンダークロスHEVとはどんなクルマ?
3月27日~4月7日にタイ・バンコクで開催された第45回バンコク・インターナショナル・モーターショー2024」で三菱自動車は7人乗りMPVのエクスパンダー(XPANDER)とエクスパンダークロス(XPANDER CROSS)のHEVモデルを発表した。どんなクルマなのか?
三菱初のストロングHEVシステム搭載
三菱エクスパンダークロスEV 全長×全幅×全高:4595mm×1790mm×1750mm ホイールベース:2775mm エクスパンダーは、2017年にインドネシアで発売したクロスオーバーMPV。2019年にエクスパンダークロスが追加されている。日本には導入されていないが、ASEAN、中南米、中東などで展開する世界戦略車なのだ。 実は、三菱自動車としては、トライトン、アウトランダーに続く3番目に売れているモデルなのである。 三菱にとって、というか日本メーカーにとってASEANは死活的に重要な市場だ。これまで日本車の牙城だったASEAN市場にも中国メーカーが攻勢をかけている。タイも同様だ。つまり、電気自動車(BEV)の普及がすすんできているのだ。 2022年度、xEV=9.1%が2023年度は18.7%と大きく伸びている。伸びているのは、BEV(1.0%→9.3%)だ。が、HEVも7.8%→9.3%と伸びている。 タイでは、xEVに税制の優遇がある。 タイ 乗用車の物品税 しかもFTA(自由貿易協定)で、中国からのBEVには関税がかからないのだ。というわけで、日本メーカーにとっては逆風が吹きつつあるタイ市場なのだ。 そこに三菱が投入したのが、エクスパンダー/エクスパンダークロスHEVである。 もともとのエクスパンダー/エクスパンダークロス(1.5L直4エンジン搭載モデル。つまりICE車)は、三菱のインドネシア工場で生産されている。今回、モーターショーでデビューしたHEVは、タイのラムチャバン工場で生産される。 三菱といえば、PHEV(アウトランダーPHEV、エクリプスクロスPHEV)とBEV(eKクロスEV)で、ストロングHEVってあったっけ? と思う人もいるだろう。その通り。今回のエクスパンダー/エクスパンダークロスHEVは、三菱初のストロングHEVシステム搭載モデルなのだ。