広島 首位返り咲きが返り討ちに 安仁屋宗八氏「ただ打席に立ってバットを振っているだけではダメ!」
「広島1-6巨人」(10日、マツダスタジアム) 首位奪還を狙った広島が見事返り討ちにあい、DeNAに勝利した3位阪神との差が0・5ゲームに縮まった。打線は巨人・菅野の前に5回1安打。57球の省エネ投球と継投で簡単に逃げ切られる始末。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「(広島の)攻撃に工夫がない」と一刀両断だ。 【写真】諦めない姿勢体現 野間が菅野から2試合連続タイムリー ◇ ◇ 広島は菅野に思いどおりの投球をされていた。5回でたったの1安打は情けない。打てないなら打てないで、何か工夫をしないと。ただ打席に立ってバットを振るだけではダメだ。巨人はプレーボールと同時に、丸がセーフティーバントの構えをするなど、最初から“何かをやろう”という動きを見せていたからね。 広島も1番から3番までは足のある選手が並んでいるのだから、もっと揺さぶりをかけないと。ベテランや外国人投手はこういうのを嫌がるものだから。少しでも相手の嫌がる野球をして崩していってほしかった。 (試合は巨人が初回、坂本の左越えソロ本塁打で先制。六回は二死からモンテスが右前打、浅野が死球、門脇が左中間へ2点二塁打、小林敬遠四球、秋広の左前適時打で森下をKOした) 森下は直球が全体的に高く、坂本には狙い打たれた感じ。その後、持ち直していただけに六回の失点は重かったね。二死一塁から与えた浅野への死球は痛恨。あれがすべてだったと言える。 巨人は好投の菅野に代打を送って得点に結びつけた。阿部監督の勘が冴えとったね。 (広島はDeNA3連戦に3連敗後、中日戦に1勝2敗。そしてこの日の敗戦。今回の巨人3連戦後には阪神戦が待ち構える厳しいスケジュールとなている。そして貯金はついに2ケタを割ってしまった) 確かに勝ち越しで終えたい3連戦の初戦でいきなり負けたが、ここは気持ちを切り替えて2戦目に臨むしかない。特に低調な打線の奮起に期待したいね。