鹿児島県・与論町の災害「予算確保を」 鎌田瀬戸内町長ら中野国交相表敬
【東京】鎌田愛人瀬戸内町長ら4首長が20日、千代田区霞が関の国土交通省に中野洋昌(ひろまさ)大臣(46)を表敬訪問した。前国交大臣の斉藤鉄夫氏が公明党代表に就任したことを受けて後任として起用された中野氏に面会。一行は激甚災害や2025年度予算などについて意見を交わした。 表敬訪問は、21日に行われる奄美群島市町村長会と奄美群島市町村議会議長会による25年度に向けた奄美群島振興開発事業(奄振)の推進要望活動時に、同大臣が不在のため、ティダ委員会委員長の窪田哲也参院議員(公明党)の計らいで急きょ決まったもの。鎌田町長のほか、隈崎悦男喜界町長、前登志朗和泊町長、田畑克夫与論町長が参加した。 一行を迎えた中野大臣は笑顔で名刺交換。田畑与論町長は全体の被害額が3億2000万円に及ぶことや「製糖工場の年内操業のめどが立たない」など、今月上旬の豪雨災害を説明。鎌田町長も「そのためには、迅速な対応と予算の確保を」などと求めた。大臣は「台風の多い奄美地方だが、今回のような線状降水帯の発生は珍しい」と相づちを打ちながら、真剣な表情で報告を受け止めていた。25年度予算についても「国土強靭(きょうじん)化5か年計画の最終年でもあるし、しっかりと役に立つようにしたい」と強調した。田畑町長は「現状を理解していただき、ありがたい」と満足そうだった。隈崎町長は「やってくれそうです」と手応えを、前町長も「親しみやすいですし、会えてよかった」と印象を語っていた。