【キャリア】日本の平均年収は非正規も込みで「458万円」、正社員だけの平均年収はいくらになりますか?
年齢で平均年収は変わるのか
続いて年齢による平均年収の違いも確認します。年齢階層別かつ男女別の平均年収は次のとおりです。 基本的には年を重ねるほど平均年収が伸びていきますが、50歳代後半でピークを迎えると60歳代からは年収が下がっていきます。 60歳ごろになると役職定年を迎える人も多く、これに伴って給与が下がるケースがあるため、その結果を反映したものと考えられます。 男女別で見てみると、男性は50歳代後半のピークで年収は700万円に到達しますが、これに対し女性は年齢に応じて上昇していくような傾向はみられませんでした。
業種別で平均年収に差はあるか
平均年収は業種別でも差があるのでしょうか。 国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、業種別でもっとも平均年収が高いのは電気・ガス・熱供給・水道業の747万円でした。 反対に最も平均年収が低かったのは宿泊業・飲食サービス業の268万円となっており、もっとも平均年収が高い業種とは約500円の差があります。 もし転職などで年収アップを図りたいなら、業種選びも重要なポイントとなってくるでしょう。 では、年収を上げるために自身で気を付けられるポイントはあるでしょうか。 現役ファイナンシャルアドバイザーで、転職経験者でもある筆者の経験から「年収アップのポイント」をご紹介します。
年収がアップする3つのポイント
ここからは、年収がアップする3つのポイントをご紹介します。 ●正社員で働く ご覧いただいたように、正社員と非正規では平均年収に300万円以上差が出ます。 また、福利厚生などを考慮した場合も正社員のほうが有利になることがあるので、特別な事情がない限りは正社員で働くことが望ましいでしょう。 事情があって非正規という方でも、昨今では在宅勤務の企業もあります。 「転職サイト」や「転職エージェント」を活用すると、希望条件に合わせて求人を探してくれるので転職活動がぐっと楽になるはずです。 ●できるだけ長く働く 日本の企業は実力よりも勤続年数に伴って給与が上がる傾向があります。 このため、できれば同じ企業に長く勤めるようにした方が収入アップが狙えます。 しかし、一概に長く働いていればいいわけではなく、知識や特殊な技能を評価してくれる会社もあります。 ご自身にスキルがあるのであれば、知識や技能を活かせる会社に転職するのも選択肢の一つとして考えるといいと思います。 ●年収が高い業種を選ぶ 統計を見ると、業種による年収格差が歴然です。 自分自身がやりたいことと自分自身が目指している年収に乖離があるかもしれませんが、年収をアップさせたいのであれば、若いうちに平均年収が高い業種にキャリアチェンジしてしまうのもアリ。 また、若いうちに転職することで将来を見据えて豊富な知識を身に着けることもできます。 年収アップのためだけでなく、自分の将来のためにも転職を目指すことは挑戦する価値があるかもしれません。