数年前、母が「お葬式の契約をしたのよ」と電話で話していたことを思い出しました。葬儀の「生前契約」とはどのようなシステムなのでしょうか?
葬式の生前契約を利用するときに注意すること
葬儀の生前契約は希望とマッチすればメリットが多いサービスですが、利用を検討するときには次のような点に注意が必要です。 ●信頼できる会社かどうかをよく検討する ●プランの途中変更が可能かどうかを確認する ●キャンセル料や違約金を確認する ●契約先の倒産などのリスクがあることを理解する 葬儀の生前契約では大きな金額を契約先に預けることになるため、信頼できる会社かどうかの見極めが大切です。実績はあるか、説明や料金プランは明瞭か、委託したお金の預け先が大手の金融機関かどうかなどをしっかり確認しましょう。また、契約後に内容の見直しができるか、契約にともなう手数料やキャンセル料、違約金の有無などもチェックしたいポイントです。 さらに、生前契約から実際に葬儀が行われるまでの期間に、契約先の経営破綻などによって預けたお金を取り戻せなくなるリスクもあります。デメリットも理解したうえで利用を検討しましょう。
生前契約は遺族のさまざまな負担を減らせるサービス
葬儀の生前契約は、葬儀にともなう事務的・金銭的な遺族の負担を軽減できる便利なサービスです。また、本人の意思を反映した葬儀が実現しやすくなる点でも、メリットがあるでしょう。 ただし、大きなお金がともなう契約のため、信頼できる会社や団体と契約することや契約内容をしっかり確認することなど、慎重になるべきポイントもあります。メリット・デメリットを理解して、賢くサービスを利用できるよう家族で話し合うとよいでしょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部