12月13日は年金支給日!老齢年金「月20万円」の高額な年金をもらえる人の割合&現役時代の年収
「月20万円」の年金をもらうにはどれくらいの平均年収が必要か
厚生年金は、現役時代の平均年収や勤務期間によって受給額が異なります。 では、月20万円の年金をもらうには現役時代にどれくらいの平均年収が必要なのでしょうか。 以下の条件で、現役時代の平均年収別に65歳からの年金受給額を確認してみましょう。 ・1973年生まれ ・23歳から64歳まで会社員として勤務 ・65歳から年金受取を開始 シミュレーションの結果は以下のとおりです。 ●平均年収ごとの目安年金受給額(額面) 平均年収 年金受給額の目安(額面) ・200万円 月10万7000円 ・300万円 月12万7000円 ・400万円 月14万2000円 ・500万円 月16万2000円 ・600万円 月18万1000円 ・700万円 月19万7000円 ・800万円 月21万3000円 ・900万円 月23万4000円 現役時代に平均年収が800万円あれば、月20万円を超える年金を受け取れます。 また、平均年収が400万円の場合、もらえる年金は月14万2000円です。
年金を増やす方法はあるのか
月20万円の年金を受け取るハードルは、かなり高いです。 では、年収がそこまで高くない人が月20万円の年金をもらう方法はないのでしょうか。 結論、年金の繰下げ受給を利用すれば、年金の受給額を増やすことが可能です。 通常、年金は65歳から受給を開始しますが、繰下げ受給を利用すれば最長で75歳まで受給開始を遅らせることができます。 受給開始年齢を1年遅らせるごとに、65歳から受取を開始する場合と比較して月額支給額は8.4%ずつ増える仕組みです。 75歳まで受取開始時期を遅らせれば、65歳から受取を開始する場合と比較して月間受給額は84%増えます。 月20万円を超える年金をもらいたい人は、年金の繰下げ受給の利用を検討してみてください。
老後に向けて今から計画を始めよう
現役時代の平均年収や貯蓄、生活水準などによって、取るべき老後対策は異なります。 たとえば、平均年収が高く生活水準が一般的な人は、年金だけで生活費を賄えるため、老後に向けた対策の必要性は薄いです。 一方、平均年収が低い人や片働きの世帯などは、通常の年金受給額が少ないため、年金の繰下げ受給や貯蓄・資産形成が必要となります。 老後は突然やってくるものではないので、自分にあった計画を立てて、今から対策を始めてみてください。
参考資料
・厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・厚生労働省「公的年金シミュレーター」
苛原 寛