優勝した茅原悠紀が賞金ランキング4位にジャンプアップ/ボートレース住之江・高松宮記念
ボートレース住之江のGI「第52回高松宮記念特別競走」は6日に最終日を迎えた。12Rで優勝戦が行われ、茅原悠紀が1号艇からイン速攻で圧勝し、通算59回目、GIは11回目、当地2回目の優勝を飾った。 優勝戦は枠なり3対3の進入。戦前には「スタートは行けない」と話していた茅原だったが、インからコンマ09のスタートを決め、絶妙なタイミングでハンドルを切って先マイに持ち込んだ。ターン後は強力な出足で一気に後続を突き放し、リードを広げていった。 次位争いには4号艇の定松勇樹がスタート後の伸びで1マークを果敢に握って攻め込んだ。これにより、2号艇の上野真之介と3号艇の佐藤翼は定松に封じ込められ、万事休す。しかしその間に5号艇の仲谷颯仁がまくり差しで浮上、2マークでは仲谷が先に回ったものの、定松が冷静に差して2着を確保した。2連単1-4は620円(3番人気)、3連単1-4-5は3,330円(13番人気)となった。 準優で勝ち上がっても「全体的に普通」と控えめだった定松だが、最終日にはリング2本を交換して登場。この調整が功を奏したか、5日目までにはなかったスリット足の力強さが見られた。惜しくも優勝には届かなかったが、最後まで粘り強く調整を重ね、パワーアップに成功。この経験は年末の大一番に向けた大きな収穫となっただろう。 一方、優勝した茅原は優勝賞金1,200万円を獲得し、今年の賞金総額は1億円を突破。賞金ランキングも6位から4位にジャンプアップし、グランプリベスト18での出場が決定的となった。次戦は11月10日に開幕するGI「尼崎ダイヤモンドカップ」への出場を予定しており、ここが今年最後の大勝負。尼崎後には60日のフライング休みに入るため、下関で開催されるSGチャレンジカップには出場できない。
マクール