ソフトバンクG出資のクラーナ、IPOの「準備できている」-CEO
(ブルームバーグ): ソフトバンクグループが出資しているスウェーデンのフィンテック企業クラーナ・バンクのセバスチャン・シーミアトコウスキー最高経営責任者(CEO)は14日、新規株式公開(IPO)の準備を整えていると明らかにした。「BNPL(後払い決済)」サービスを提供する同社はグローバルに事業を展開し、米国が収入の面で最大の市場となっている。
シーミアトコウスキー氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「われわれは間違いなく準備ができている」と語った。IPOが来年の1-3月期よりもさらに早まる可能性はあるかとの質問に対しては、 「すべては可能だ 」と答えた。
かつて欧州で企業価値が最も高いスタートアップだったクラーナが、今年最大級となり得る米IPOの可能性に向けた作業で、複数の投資銀行と詳細な協議を開始したと、ブルームバーグは2月に報じていた。
ソフバンクG出資のクラーナ、米上場計画で複数の銀行と接触-関係者
シーミアトコウスキー氏はニューヨークでの別のインタビューで、こうした協議は続いており、銀行側と面会していると説明。クラーナは米国での上場に傾いているという。IPO準備の一環として英国拠点の新たな持ち株会社を設立する方向であることから、上場を巡る柔軟性は高まるとも語った。
ブルームバーグTVに対し、シーミアトコウスキー氏は「グローバルビジネスとしての地位を確立したかった。それは、認知度と収益性の両面で米国での成功を意味していた。収入面で当社最大の市場である米国には4000万人近いユーザーがおり、収益性も高く、そうした基準は満たされている」と語った。
スカイニューズはこの日、クラーナは来年の早い時期にニューヨークでの上場を目指しており、その評価額は最大200億ドル(約3兆1300億円)に上ると報じた。
原題:Klarna ‘Definitely Ready’ for IPO After US Growth, CEO Says (1)(抜粋)