【ボートレースコラム】尼崎の135期ルーキーは競馬一家
9月20日に終了記念競走を終えたボートレース135期生29人が、11月から全国各地でデビューする。兵庫支部・登録番号5386の米玉利大悟(よねたまり・だいご)は、全国でおよそ180人とされる珍しい名字だが、地方競馬ファンならピンとくるかも知れない。米玉利の父・晴久さんは園田競馬の厩務員(保利良平厩舎)で「おじいちゃんが騎手で調教師」の競馬一家に生まれた。弟・燕三さんは地方競馬教養センターで、騎手養成課程を学んでいる。「弟は来年3月ぐらいに」巣立つ予定だ。 大悟がボートレーサーを目指したきっかけは「小4の頃に、父と一緒に尼崎ボートにレースを見に行って、モンキーターンをしている姿を見て、格好いいなあと。自分もやってみたいなと」。市立尼崎双星高校を「中退して。2回目の受験で」難関の養成所に合格した。「運良く受かって(父が)ほめてくれました。(ジョッキーにも)声をかけてもらいました。養成所は厳しかったけど、やりがいがあって、しんどい中でも充実した1年でした」と厳格な訓練を乗り越え、レーサーの第一歩を踏み出す。 「若さでアピールしたいです。スピード、チャレンジして旋回できるように。少しでも早く水神祭ができるように。ゆくゆくはヤングダービーに出られるように」と目標を掲げる。まだ18歳。G1ヤングダービーへのチャレンジには12年もある。あこがれのボートレーサーは「峰竜太選手です。身長が高くてモンキーしている姿が格好いいです」とボート界のスーパースターへの憧れを口にした。 11月19日から24日までの尼崎「にっぽん未来プロジェクト競走in尼崎」でデビューする18歳は「性格的にはガツガツ行くタイプではない」と自己分析し、135期生のイメージも「おとなしい期。良く言えば仲がいい期です」。ちなみにTシャツに書かれた“時間がないんよ”は、担当教官の口癖とのことだ。(是石 真紀)