イバンカからララ? 「トランプ2・0」で変わるシンボル 義理の娘、歌手としては批判も
米大統領選で共和党のトランプ前大統領(78)が4年ぶりのホワイトハウス帰還を決めた。人材供給元であるシンクタンクや前政権時の担当者と距離があるとされるトランプ氏にとって、頼れる存在となりそうなのが家族だ。2017年からの第1期政権で一家の象徴的存在となったのは長女のイバンカ氏(43)。長身金髪の才媛で物腰柔らかく、父とは真逆のソフトなイメージで外交舞台にも立ったが、今選挙ではほとんど表舞台に姿を見せなかった。代わって目立ったのが次男、エリック氏(40)の妻、ララ氏(42)だ。歴史的勝利となった選挙戦の立役者の1人として、来年1月発足の「トランプ2・0」政権の注目人物に浮上している。 【写真】米大統領選で勝利演説を行う父のトランプ氏に視線を送るイバンカ氏 ■政治から距離置くイバンカ氏 6日、南部フロリダ州のパームビーチ。「ゴッド・ブレス・ザ・USA」(神よ、米国に祝福を)が流れる中、トランプ氏とメラニア夫人(54)を先頭に一家が会場壇上に姿を表した。「変化」を如実に感じさせたのが立ち位置だった。「米国は新たな黄金期に入る」と誇らしげに勝利演説するトランプ氏の後ろは、向かって右にファーストレディーに復帰するメラニア氏。青のジャケットを着たイバンカ氏は副大統領に就任するバンス氏ら4人を挟む6人目だった。 イバンカ氏は今回の大統領選が本格化する前、「父を愛しているし、支援するが、政治の外からしたい」とSNSに投稿。3人の子供がおり、家族との生活を優先したいというのが理由だ。イバンカ氏と夫のクシュナー氏(43)は前政権で上級顧問を務めたが、トランプ支持者による連邦議会襲撃事件に関する米下院特別委員会の聴取でトランプ氏が不利になる証言をするなどし、現在は政治から距離を取る。 対照的だったのがララ氏だ。登場は一家で一番最後だったが、立ち位置は「最上」。トランプ氏の向かってすぐ左はトランプ氏の長男ジュニア氏(46)でも、次男のエリック氏でもなく、豪華な黒のドレスをまとったララ氏だった。メラニア氏よりもトランプ氏寄りに立ち、中央からのライブ映像にも頻繁に映り込み、歓声に微笑みをたたえた。 ■新たな「秘密兵器」