夏祭りで「金魚すくい」をしたいという孫。飼育が大変そうですが、どうすれば長生きさせられますか?
夏休みに入り、子ども家族の帰省を心待ちにされている方も多いのではないでしょうか。夏休みシーズンは地元の夏祭りが行われることもあり、楽しみにしているお孫さんもいるでしょう。 夏祭りの露店の中で、子どもたちに人気なもののひとつに金魚すくいが挙げられます。すくってきた金魚を、お孫さんの自宅で飼育する場合、できれば長生きしてほしいものです。 そこで今回は、金魚を飼うために必要な飼育用品と費用、長生きさせるためのコツを紹介します。本記事を読めば、金魚を長生きさせるコツが分かりますので、ぜひ最後までお読みください。
金魚の飼育用品と費用
まずは、金魚を飼うために必要となる飼育用品と、おおよその費用は表1の通りです。 表1
※筆者作成 全ての飼育用品を別々にそろえると、おおよそ5000~9000円となるでしょう。 なお、飼育用品のうち、特に水槽は材質や形態によって、価格が大きく変わります。今回は金魚を飼うために必要最低限の水槽の金額を紹介しています。
水槽の水換えにかかる水道代
水槽の水を換えるのにどれくらい水道代がかかるか、不安な方もいるかもしれません。そこで、水換えにかかる毎月の水道代について紹介します。水換えの量としては、1回あたり全体の水量の3分の1程度が目安です。 一般的な30センチメートル規格水槽の場合、全体の水量は約13リットルであるため、1回あたりの水換え量は約4リットルです。また、東京都水道局で公表されている用途別使用量の目安を参考に、水槽を掃除するため5分間程度水道を流しっぱなしにした場合には約60リットル使用すると予想されます。 そのため、1回の水換え・掃除に合計約64リットルの水が必要です。毎月2回水換えを行うとすると月あたり約128リットルの水を使用することになり、1リットルあたりの水道代を0.24円とした場合、月々の水道代は約31円です。
金魚を長生きさせるためのコツ
最後に、金魚を長生きさせるためのコツを4つご紹介します。 ■狭い水槽に金魚を入れすぎない 狭い水槽にたくさん金魚を入れてしまうと、水中の酸素量をたくさん消費してしまい、最悪の場合は窒息死してしまうリスクがあります。また、排せつ物による水質の悪化も懸念されます。 奈良県大和郡山市のホームぺージによれば、水槽の大きさごとの適切な金魚(サイズ別)の数は、一般的に以下の通りです。 ・30センチメートル水槽→大:3匹、中:5匹、小:8匹 ・60センチメートル水槽→大:5匹、中:6匹、小:10匹 ■エサを与えすぎない エサを与えすぎることによっても、金魚の命を奪ってしまうリスクがあります。食べきれなかったエサが腐敗してしまい、水質悪化を招き金魚が死んでしまうおそれがあるためです。 与えるエサの量の目安としては、5分ぐらいで全部食べつくすぐらいの量がよいでしょう。 ■あまり頻繁に水換えをしない 金魚が食べ残したエサや排せつ物をそのままにしておくと、金魚にとって毒性が高く悪影響を及ぼす汚染物質が発生します。バクテリアはその汚染物質を分解して無害にしてくれるため、金魚を飼うにあたっては必要です。 しかし、頻繁に水槽の水換えを行ってしまうと、バクテリアが減ってしまいます。さらに、水質の変化が激しくなり、金魚にストレスを与えてしまいます。そのため、あまり頻繁に水換えをしないようにしましょう。 水換えを行う頻度は、基本的には2週間に1回程度がよいとされています。 ■金魚はやさしく扱う 水換えのときなどに、金魚を網で激しく追いまわしたり、金魚に直接触ってしまったりすると、金魚の体にキズが付くおそれがあります。また、そのキズから病気が発症してしまう懸念もあります。 そのため、金魚を扱うときにはできるだけ直接触らずに、やさしく扱うようにしましょう。
必要な飼育用品をそろえ正しい方法で育てれば金魚は長生きできる可能性がある
金魚を飼うには、水槽やエアポンプなどの飼育用品を準備する必要があり、費用は5000~9000円程度かかる可能性があります。 また、少しでも長生きさせるためには、水質を悪化させない、狭い水槽に多くの金魚を入れない、エサを与えすぎないなどを意識しましょう。 出典 大和郡山市ホームページ 金魚の飼い方と病気 東京都水道局 くらしと水道 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部