夏はもちろん冬も!私がベッドリネンに「麻」を選ぶ理由【パリ在住・井筒麻三子】
人気YouTubeチャンネル「GOROGORO KITCHEN」のMamikoこと井筒麻三子さんが、パリでの家探しや新しい暮らし方を綴ります。 【画像】色合いもおしゃれ! パリのMamikoさん宅のベッドリネン ここ数年、布という存在に惹かれるようになった。以前、自分でカーテンを作るべく布のお店に行き、さまざまな柄や素材を見て、子供の頃お裁縫が好きだったことを思い出したこと。そして、インドのブロックプリントアイテムを販売するお店で、定期的にテーブルリネンなどを買うようになったことなどが影響していると思う。 布の中でも、素材として特に好きになったのが麻だ。日本に居た頃は、麻の洋服ってすぐシワになるな~、嫌ね~ぐらいにしか思っていなかった。ところが、一度その素材の素晴らしさを知ってからは、すっかりハマってしまった。 白状すると、ちょいと前までは、麻=夏専用の素材だとばかり思っていた。天然素材で吸湿性があるから、日本でも大概は、夏におすすめの素材とされていると思う。でも使い始めてみると、夏はもちろん冬にだって優秀な、春夏秋冬一年中使える素材だと気がついた。 最初に麻の素材の良さに触れたのは、前の会社の先輩が旦那さんと共に経営するヴィラに泊まりに行った時のこと。「うちはベッドリネンも麻100%を使ってるんだよ~」と先輩からいわれたものの、「ああそうなんですね」程度だった私。が、いざ寝てみると、シャリっとした質感の心地よさに心を奪われた。吸湿性が高いので(コットンの四倍だとか!)、朝起きた時もサラサラした感じのまま。 調べてみると、麻は乾燥が早く、抗菌性もあるので、カビや雑菌の繁殖も防いでくれるそう。これはいいなと感激し、自宅で使っていたベッドリネンが擦り切れてきたところで、麻のものにスイッチした。
当初は「そうはいっても冬はさすがに寒いかな?」と思っていた。だが、我が家の暖房がセントラルヒーティングというのもあるからかもしれないが、気温が下がってきても全く問題ない。子供の頃から汗っかきなので、体質なのか、それとも更年期的な症状としてなのかはわからないが、最近は特に寝汗をよくかく。だが麻のシーツだと、冬でもサラッとした質感が続くのがありがたい。 ただ、私と違って冷え性だったり寒がりな人には、冬は寒いと感じるかもしれない。その場合は細番手のリネンを選ぶと、熱が奪われずにすぐ暖かくなるのだそう。また麻は熱伝導も早いらしいから、寝る前に湯たんぽを入れておくことで、寒さは防げる気がする。 もうひとつ、麻のベッドリネンにおいて大事なのは、きちんと高品質のものを購入するということ。以前、安いからいいなと思って某ファッション系インテリアショップの麻シーツを買ったところ、毎朝ものすごい埃が出てきて大変だった。どうも、ウォッシュがきちんとかけられていなかった様子。 それで懲りてからは、デパートに入っているLa Redouteというブランドのものをずっと愛用している。デパート品なので通常はややお高いけれど、セールの際は40~50%オフに。そういった時期を狙って購入すればそこまで懐も痛まないし、良い品は長く使えるので、結局はお得な買い物になっている気がする。 撮影/Yas
井筒 麻三子