鈴木優

　MVPを知る最強コンビの勢いは、簡単には止められない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」12月6日の第2試合はU-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）が個人2連勝を達成。チームは第1試合の瑞原明奈（最高位戦）に続いて同日2勝、2位セガサミーフェニックスに41.5差まで詰め寄った。 【映像】鈴木優、連勝を一発で決めた逆転満貫 　瑞原とKONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）というリーグ屈指の実力派女流がぶつかった第1試合は、瑞原がシーソーゲームを制して4勝目。続く当試合は起家からBEAST X・猿川真寿（連盟）、KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典（連盟）、鈴木優、TEAM雷電・本田朋広（連盟）の並びでスタートした。 　鈴木優は東1局、本田から3900点をアガり先制。中盤戦まで猿川とのトップ争いが続いた。南2局、その猿川との2軒リーチ。猿川の待ちは4枚残りの1・4筒でかなり強い。これに追いついた鈴木優、5・8筒待ちで追っかけだ。同じ4枚待ちのピンズ勝負、決着に時間はかからなかった。鈴木優があっさりと8筒をツモ。リーチ・一発・ツモ・平和・ドラの8000点で猿川を逆転、トップ目に立った。解説の忍田幸夫（麻将連合）は「速い！すごいな！途中のさばきは難しかったのですが、本当にキレイに来ました」とアガリまでの手順を含めて脱帽した。 　南4局1本場に猿川が本田へ親跳満を放銃。これで南4局2本場はわずか300点差に迫られた本田とのトップ争いとなった。鈴木優はバラバラの状態から發をポン。難しそうに見えた手だが、鈴木優にとってはごく自然な攻めだ。無駄なく手を進め、わずか6巡で發の1000点（＋600点）をアガって逃げ切った。 　今期3度目のデイリーダブル、全て瑞原とのコンビで決めたことについては知らなかったようで「そうなんですか？あまり気にしていなかったです」と笑顔を見せた。「1戦目の瑞原さんの試合を控室で見ていて、戦う姿勢、前に出て戦う気持ちの良い麻雀を見せてもらったので、気持ちに火が付きました」と、仲間の活躍が“戦闘民族”に火を付けたようだった。 　ポイントゲッターの活躍にファンも「優さんさすがです！！」「連続MVP狙える！」「優プロはほんとに押し引きかっこいいわ」とエールを寄せた。“MVP経験者黄金コンビ”の半端ではない存在感が、連覇への航路を切り開く。 【第2試合結果】 1着　U-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）3万5200点/＋55.2 2着　TEAM雷電・本田朋広（連盟）3万3300点/＋13.3 3着　KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典（連盟）2万1400点/▲18.6 4着　BEAST X・猿川真寿（連盟）1万100点/▲49.9 【12月6日終了時点での成績】 1位　赤坂ドリブンズ　＋661.5（42/96） 2位　セガサミーフェニックス　＋392.7（42/96） 3位　U-NEXT Pirates　＋351.2（42/96） 4位　KONAMI麻雀格闘倶楽部　＋167.5（44/96） 5位　TEAM雷電　＋44.1（44/96） 6位　KADOKAWAサクラナイツ　▲142.6（42/96） 7位　EX風林火山　▲331.4（44/96） 8位　渋谷ABEMAS　▲516.7（42/96） 9位　BEAST X　▲646.3（42/96） ※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ　2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 （ABEMA/麻雀チャンネルより）