長野・新潟県境を一大リゾートに 最大700億円規模 シンガポールの不動産投資ファンド代表「ここしかない」
地元「外部の力を借りるしかない」
動き始めた再開発計画。地元ではどう受け止められているのか。 水上アクテビティや釣りが盛んな野尻湖。湖畔のホテル跡地が開発の対象となっている。 住民からは「地元の人だけでは限界。斑尾・妙高・黒姫は落ち目だから。これから先ということになると、外部の力を借りるしかない」といった期待の声があがっている。 斑尾高原は、スキー場とホテルが計画の対象。 かつては、ジャズフェスティバルで2万人以上を動員するなどにぎやかな時期もあったが、近年はスキー人口の減少やコロナ禍の打撃を受け、厳しい状況が続いている。 ペンション経営者は「不安はありません、われわれのリゾートのオーナーシップは何度も変わりましたが、自治体との連携も視野に入れていて非常に素晴らしいアプローチ」、「今が不安のどん底みたいなもの、これから何かやりますよという期待をもたせるような話だった」などと話し、開発を歓迎している。
物価や地価の高騰を心配する声も
一方、多くの人が集まることで治安の悪化や騒音を心配する声がある。 また、外国人客が集中する北海道のニセコのような、物価や地価の高騰を心配する向きもある。 妙高市の城戸陽二市長は「国内でリゾートと言われるとニセコの話題が大きく、負の部分が大きく不安になっているところがある。できるだけ早くオープンしていただくことが不安を取り除く第一歩」と話した。
次世代、次々世代のために
6歳まで日本で暮らし、長く政府系ファンドの日本支社代表を務めるなど、国内の状況をよく知るケン・チャン代表。 講演の最後に「地方創生をやっていきたいという強い思い。次世代、次々世代のために何とかしておかないと、このままさびれてしまう。誇りを持てるような、海外の人も来た時に、『いい所だろう』と言えるようにやっていきたい。ご協力お願いします」と述べ、理解と協力を求めた。 具体的な開発の内容はこれから。 グループは今後10年ほどを3段階に分けて開発を進めるとしている。 (長野放送)
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