ルカ・グァダニーノ監督「アメリカン・サイコ」を再映画化
イタリアの名匠ルカ・グァダニーノが、1991年に物議を醸したブレット・イーストン・エリスの風刺小説を基にした「アメリカン・サイコ」の新バージョンの監督として、ライオンズゲートと最終交渉に入っている。 英スクリーン・デイリーが報じた。 「ボーン・アルティメイタム」や「コンテイジョン」などの脚本家として知られるスコット・Z・バーンズが脚本を担当するこの作品は、2000年にメアリー・ハロンが監督し、ハロンとグィネビア・ターナーが脚本を担当した映画のリメイクではなく、小説の新たな翻案として構想されている。2000年の映画ではクリスチャン・ベールが主人公を演じ、ライオンズゲートが北米で配給した。 小説では、マンハッタンに住む裕福な銀行家パトリック・ベイトマンが、同僚たちに知られることなく、私生活では殺人を犯し、おぞましい暴力行為を行う姿が描かれる。主人公が実際に暴力を振るっているのか、それとも想像の産物なのかは、何十年もの間、読者の間で議論の的となってきた。 フレネシー・フィルムズがこの新プロジェクトをプロデュースし、プレスマン・フィルムのサム・プレスマンが製作総指揮を務める。 プレスマンは、最初の映画化をプロデュースしたエドワード・R・プレスマンの息子だ。 この企画は、ダリオ・アルジェントの名作ホラー映画をリメイクした「サスペリア」(2018)を監督したグァダニーノにとって、ジャンル映画のリメイクへの2度目の進出となる。 グァダニーノ監督は9月のベネチア国際映画祭でダニエル・クレイグ主演の「Queer」を披露し、賞レースでの活躍が期待されている。現在は、ジュリア・ロバーツ、アンドリュー・ガーフィールド、クロエ・セビニー共演のスリラー映画「After The Hunt(原題)」を製作中だ。