ECB、1ポイント超える年内利下げも可能-ポルトガル中銀総裁
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)は年内に100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を超える利下げも可能だと、政策委員会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁が語った。
エコノストリーム・メディアが22日公表したインタビューによると、センテノ氏はその水準の金融緩和を受け入れる用意が自身にあるかと問われ、「可能性としてはある。3月時点の予想よりも早くインフレ率は2%に到達するだろう。この現実が確認されるかどうかだ」と述べた。
「現時点でユーロ圏のインフレ率は2%に極めて近い。実際、まずは一時的にではあるが、今後数カ月に2%を下回るとすらわれわれは予測している」と指摘。「利下げをインフレ率が2%となった時だけに限定するのはあり得ない」と続けた。
さらに「たとえ1回、2回、3回、4回の25bp利下げを行うとしても、ユーロ圏の金利は中立金利を上回る。つまり、金融環境は依然として引き締め気味であり続ける」と論じた。
原題:ECB Cuts Could Exceed 100 Bps in 2024, Centeno Tells Econostream(抜粋)
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Andrew Langley