シーズン開幕戦で好発進のジョコビッチ!豪シリーズ初の家族帯同で「愛とエネルギーを与えてくれている」と充実感<SMASH>
2025年シーズンの開幕戦として現在行なわれている男子テニスツアー「ブリスベン国際」(24年12月29日~25年1月5日/オーストラリア・ブリスベン/ハードコート/ATP250)のシングルスでベスト8進出を果たした元世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現7位)が試合後のインタビューに答え、家族との時間が自身のメンタルやプレーに良い影響を与えてくれていると語った。 【動画】ジョコビッチ対モンフィスなど「ブリスベン国際」2回戦ハイライト 新シーズン初戦となった今大会に第1シードで出場している37歳のジョコビッチは1回戦で地元勢のリンキー・ヒジカタ(オーストラリア/73位)に6-3、6-3で勝利すると、現地2日の2回戦では過去19勝0敗と好相性のガエル・モンフィス(フランス/55位)にも6-3、6-3で快勝。この結果対モンフィス20連勝を飾るとともに大会初の8強入りを決めた。 今回のオーストラリアシリーズに「初めて妻と子どもたちが帯同している」というジョコビッチは、そばにいてくれる家族の存在がモチベーションの源になっているようで、幸先の良い新シーズンのスタートを切れたことにもつながったと語る。 「試合がある日は、その準備に時間を費やしている。妻は子どもたちの面倒を見なければならないが、その中でも彼女は僕をサポートしてくれていて、子どもたちと共に、僕が最高のテニスをするために必要な愛とエネルギーを与えようとしてくれている」 「ここまではとてもうまくいっている。コートでは気分がいいし、最高のプレーができている。長い間家族から遠く離れてしまうという罪悪感も抱かずに済むしね。家族が僕を待っていてくれているとわかっているから、家に帰るのも非常に気楽だし、やる気が出る。家族とより穏やかで素晴らしい時間を過ごせている。24時間365日テニスのことを考えることなく緊張を解き放ち、家族にしっかりと関わる時間も確保できる」 さらにジョコビッチは試合後のセレブレーション(勝利後のパフォーマンス)について「子どもたちから2つのお願いごとをされた」とコメント。「娘からはバイオリンを弾く真似を、息子からはサックスを弾く真似をしてほしいと言われた」ため、「(勝った後は)両方とも取り入れるようにしている」と明かした。 ベスト4進出を懸け、日本時間3日19時以降に予定されている準々決勝では股関節と手首の手術を経ておよそ2シーズンぶりに復帰した元世界17位のライリー・オペルカ(アメリカ/293位)と対戦するジョコビッチ。この勢いのまま念願のツアー100勝達成に向けて突っ走ってほしい。 文●中村光佑