補助ツール（8）Language Reactor

　学んでいる言語の動画コンテンツを楽しみたいけど、まだぜんぜん聴き取れない。そんなとき頼もしい味方になってくれるのがLanguage Reactorです。Googleの拡張機能からダウンロードしておくと、次のような機能を活用できます。 ・NetflixやYouTubeの動画上で、原語の字幕と日本語字幕が並列で表示される ・字幕にカーソルを合わせると自動的に動画が一時停止する ・字幕中の知らない単語をクリックすると、ポップアップで意味や用法が表示され、正しい発音が流れる ・動画中、初めて登場する単語にはアンダーラインが引かれる 　通常の字幕だと「日本語訳が読める」だけです。それがLanguage Reactorを使うと、元の言語と日本語を照合し、かつ単語の意味、用法、発音まで確認しながら動画コンテンツを楽しめるようになるのです。 　巷（ちまた）でよく耳にする外国語学習法に、ドラマや映画の視聴がありますが、学習の初期段階では少しハードルが高すぎるかもしれません。学び始めの段階では、ネイティブの自然な会話がほとんど聴き取れなくて当然です。そこで、いきなり原語でドラマ等に触れてしまうと、「ぜんぜんわからない……」となって、かえって心が折れてしまう危険性があります。 　ただ、これはあくまでも、初期の段階の話です。知っているフレーズが少し増えてくると、たとえ一言、二言でもネイティブの会話が「わかった！」となるのが学習を続けるモチベーションにつながります。Language Reactorは、そんな「わかった！」を補助し、「楽しみながら言語を学ぶこと」を推進してくれる最強ツールなのです。 　Language Reactorが対応している動画配信サービスはNetflixやYouTube等、コンテンツ量は豊富です。 　特にYouTubeは、地球上に存在するすべての言語のコンテンツがあるといっても過言ではないくらい多様なので、ぜひLanguage Reactorを使ってネイティブの生の会話に触れてみてください。