明日から使える! ChatGPT×マーケティングの業務効率化テクニック
「生成AI×マーケティング」への向き合い方
プロンプトを書く6つのヒントの具体例を紹介したが、意識すべき点は以下の3点だ。 ・3つの生成パターン(0→1、1→10、a→b)のどれをさせるのか ・普段の業務の棚卸し ・具体的に指示する 生成AIを使いこなせるか否かは、具体的に指示できるかどうかで決まる。つまり、具体的に指示を出すためにも、普段の業務の棚卸しが欠かせない。 AIに指示する力を“プロンプトエンジニアリング”と呼ぶが、AIのマネジメント能力と呼んでもいいだろう。これは、まだ業務を理解していない新人の部下に指示するのと同じで、ふわっと命じると、良いアウトプットは出ない。指示の出し方が最終的なアウトプットの質を左右する。 ┌────────── プロンプト6つのヒントを活用して、ChatGPTに指示を出しましょう。ChatGPTで質の高い回答が得られるようになると、副次的な効果としてチームのマネジメント能力も上がったという声も聞きます(國本氏) └────────── また、「生成AI×マーケティング」とどう向き合うかというマインドセットも重要で、業務で生成AIを活用することで、何が変わるのかを理解する必要がある。 ■ [変化(1)] 今まで使えなかった非構造化データが使えるようになる マーケティング領域には、アンケートや長文などのような構造化されていないデータがたくさんある。生成AIによってそれら非構造化データを多く扱えるようになり、社内のあらゆるデータを横断活用できるようになる。 ■ [変化(2)] 自社だけが持つ一次情報が重要になる 生成AIはインターネット上の情報をを学習することで、人間に聞くより早くクオリティ高く答える。このため、生成AIの登場によって、記事のまとめのような二次情報の価値が下がっている。何かを加工した情報は生成AIの方が有効なので、ユーザー情報、現場で取得するデータ、取材データなどの一次情報を取り込むことが重要になる。 ┌────────── 世の中にあるデータは誰もが使えるようになったので、自社しか使えないデータをどれだけ持てるかが鍵。AI活用で生産性アップという話がよく聞かれるが、マーケティングにおいては、いかに多くの社内のデータを生成AIのデータと接続してマーケティング戦略に役立てるかが重要です(國本氏) └────────── ■ [変化(3)] 自社のレベルと到達したいレベルを自覚し、段階的に進める