明日から使える! ChatGPT×マーケティングの業務効率化テクニック
・文章の内容を明示する ・炎上リスクのある表現がないか確認してほしいと具体的に指示する ・作成した元の文章を入力する
■ [事例(4)] 文章を表形式にアウトプットしたい 文章を表形式にすることも可能だ。手作業での修正はミスも起こりやすく、時間もかかる。ChatGPTに指示するだけで、表形式にしたり、漢数字をアラビア数字に変換したりもできる。 プロンプトを書くときのポイント:
・表形式にすることを明示する ・(元のデータで漢数字が使われているならば)漢数字をアラビア数字に変換するという指示を出す ・元となるデータを入力する
ここまで紹介したのはCynthialyが監修している書籍『ビジネスパーソンのためのChatGPT活用大全』『クリエイターのためのChatGPT活用大全』(Gakken)の一部だが、業務に役立つイメージができたのではないだろうか。
マーケティング業務における生成AI活用範囲は広い
生成AIにはテキスト生成以外にも、画像生成、動画生成、音声生成といったさまざまなものの形式を同時に生成することができ、これらを「マルチモーダル生成AI」と呼ぶ。マーケティング領域において、生成AIの活用範囲は広く、たとえば、バナー広告のキャッチコピーや画像生成も可能である。人間が作ったメルマガよりも、生成AIで作った方がコンバージョンが高いという例も生まれている。 便利で効果がある一方で、業務での導入障壁はまだ高い。ChatGPTの利用を許可している企業や、セキュリティが担保された生成AIのシステムが入っている企業は増えているが、本格的な生成AI導入は“これから”という企業が多いだろう。 そこで、日本における先進的な企業を2社紹介しよう。 ■ [先進事例(1)] パナソニックコネクトの活用例 日本でいち早くChatGPTを全社導入したパナソニックコネクト※。次の3つの目的で、マーケティング領域での利活用が進んでいる。 1. コンテンツ制作のサポート: メルマガ用の文面作成や、CTA(Call To Action:行動喚起)の低いメールを改善してくれる。キャッチフレーズの作成、広告文のタイトル制作をサポートする。 2. アイデア出しとシミュレーション: マーケティング戦略を立てるときの業界分析やペルソナ作成、顧客インタビューのシミュレーションも可能。 3. データ整備と分析: 企業名の名寄せ作業やデータ分析など。 ※参考記事:生成AIがもたらすマーケティング変革 ──【アドテック東京2023レポート】 ■ [先進事例(2)] 伊藤園の活用例 次に紹介するのは、伊藤園の「お~いお茶 カテキン緑茶」のテレビCMにAIモデルを日本で初めて起用した事例だ。 AIモデル・AIアンバサダーを起用することで、撮影時間に縛られることなくスピーディに制作が可能になる。また、モデル側からの要望や調整の必要がなくなるため、業務効率化が進むだけでなく、CVRの向上も期待できるという。