60代一人暮らしの母。「年金と月10万円のパート代」で収支がトントンらしいのですが、この先も一人で生きていけるでしょうか?
生活費が不安になったときの対処法
将来の生活費に不安を感じたときは、節約に効果的な対処法を考えてみましょう。 例えば、住まいを見直すことで家賃や光熱費を大幅におさえられる可能性があります。引っ越しにはさまざまな初期費用がかかりますが、それでも長い目で見ると節約になるかもしれません。 また、毎日必ずかかる食費については、外食を減らしたり食材のまとめ買いをしたりして、少しずつでも節約につながる方法を考えてみるとよいでしょう。 高齢になると医療費のことも心配になってくるかもしれませんが、普段から健康に気をつけて定期的に健康診断を受けるなどして、なるべく医療費をおさえられるよう努めることも大切です。
パート代が入ってこなくなると生活に困る可能性があるので早めに貯蓄した方がよい
総務省統計局のデータによると、65歳以上単身無職世帯における月の生活費は15万7673円が平均とされています。 今回の事例では「年金と月10万円のパート代で生活費がちょうどなくなる」ということなので、将来パートを辞めたときや思わぬ出費が発生したときなどに金銭的な不安を感じることがあるかもしれません。 平均と同じ生活水準と仮定して、65歳から90歳までと考えると4730万1900円の生活費が必要になる計算なので、収入が年金のみになると少なくとも月10万円の貯金がないと生活に困ることになる可能性があります。 できるだけ早いうちから住居費や食費を見直したり、高額な医療費がかかることのないよう定期的に健康診断を受けたりして、将来に備えておくことをおすすめします。 出典 総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 表2 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)及び65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2023年-(19ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部