今永昇太、7回無失点で防御率は驚異の0.84。1981年のフェルナンド・バレンズエラを超える
ルーキー左腕がシカゴで『ショウタイム』を繰り広げている。
カブスの今永昇太は現地5月18日(日本時間19日)、本拠地リグレーフィールドでのパイレーツ戦に先発登板すると、7回88球を投げ、4安打無失点、7奪三振1四球とまたも無双ピッチングを披露し、防御率を驚異の0.84とした。
左腕はスコアレスの状況でブルペンへバトンを渡したため、勝敗はつかなかったが、試合はカブスが1-0でサヨナラ勝ちし、今永の快投が報われることとなった。
『MLB.com』でカブスを担当するジョーダン・バスティアン記者は試合後、「必見ショウ:イマナガの防御率0.84はキャリア最初の9試合では史上最少」と題した記事を投稿。
その中で防御率0.84は「防御率が公式スタッツとなった1913年以降では、投手によるキャリア最初の9先発(オープナーを除く)としては史上最少」とし、続けて「これはフェルナンド・バレンズエラが1981年にドジャースでセンセーショナルなルーキーシーズンを送った際の防御率0.91さえも超越している」と伝えた。
記事によると「1920年以降、シーズン最初の9先発としても、イマナガの防御率は史上4番目の数字」であり、「この数人しかいないリストで、カブスの左腕より良い成績をマークしたのは、ジェイコブ・デグローム(2021年の防御率0.62)、フアン・マリシャル(1966年の防御率0.96)、そしてザック・グレインキー(2009年の防御率0.82)のみである」とのこと。
また、同記者は「1981年の夏、バレンズエラのパフォーマンスには、瞬く間に『フェルナンドマニア』のニックネームがついた」ことから、「ノースサイドで起こっていることを『ショウタマニア』と名付けるには、まだ早過ぎるだろうか?」としている。
ちなみに、同年バレンズエラはナショナル・リーグの新人王とサイ・ヤング賞を獲得しているが、シカゴの左腕の未来には、果たしてどのような勲章が待っているのだろうか。
J SPORTS 編集部