三重・一見知事、今年の漢字は「繋」 能登復興支援など助け合い
三重県の一見勝之知事は25日午前10時半から、津市の県庁で今年最後の会見を開き、今年の漢字に「繋」(つなぐ、つながり)を選んだ。 その理由として、今年の元日に発生した能登半島地震で、県がカウンターパート支援として、1月3日から石川県輪島市に職員を派遣したことや、9月に被災地を襲った豪雨被害への支援に触れ「災害について意識した年だった。人と人との助け合いを通じて、つなぐことが大事だと感じた」と語った。 また首都圏で相次ぐ匿名・流動型犯罪の〝闇バイト〟応募に関連した強盗事件について、「県内での被害はまだないが、首都圏で多発しており、その(犯罪の)つながりを断つことも大事。解決してもらいたい」と注文を付けた。 他にも、10月の衆議院選挙など「SNSの情報発信も盛んに行われ、さまざまな議論があった。そういったSNS上のつながりを意識した年でもあった」と話した。 来年に関しては「防災、教育、観光などさまざまな課題が山積している。条例改正についても議論が進んでおり、議会に提出していきたい」と語った。 また、県感染症情報センターがまとめるインフルエンザの16~22日の県内の1定点医療機関当たりの患者数が44.21人となり、「警報レベル」に達したことから、一見知事は「年末年始に高齢者などと会う機会が増えると思う。手洗いや消毒、マスク着用など対策を」と改めて県民に呼び掛けた。