議長が異例の続投 背景に海外視察の問題か? 議長は無言つらぬく
RKB毎日放送
福岡県議会の海外視察をめぐり費用や不透明な運用などへの批判が高まる中、議会のプロジェクトチームは、先週ルールを見直す方針を示しました。この海外視察の問題は、県議会のポストなど思わぬところにまで影響が広がっています。 【写真を見る】議長が異例の続投 背景に海外視察の問題か? 議長は無言つらぬく ■議長ポストめぐり異例の事態 RKB 野島裕輝記者「多額の費用などが疑問視される海外視察問題で大きく揺れる福岡県議会。いま、議長席をめぐって異例の事態が起きています」 24日に最終日を迎えた福岡県議会。 新たな副議長に自民党県議団の江口善明議員を選出しました。 福岡県議会は議員の任期は4年ですが、議長と副議長について1年ごとに交代するという慣例を長年続けてきました。 ■副議長「存じ上げていない」 しかし今回、香原議長は辞任せず続投します。 Q副議長だけの交代の理由と受けとめは? 江口善明 副議長「就任して2時間しか経っていないので申し訳ないけどその辺はちょっと存じ上げていない」 後任も決まっていたとされる中、続投した理由について香原議長はー。 ■続投の議長は”無言” Q議長を続投された理由は?海外視察の問題は影響していますか? 香原勝司 議長「・・・」 無言で通り過ぎ、記者の質問に答えませんでした。 議長続投の理由についてある自民党の県議は、「海外視察の問題で辞任したとみられるのを避けるためだ」と説明しています。 ■参加人数も公費も全国最多の海外視察 海外視察をめぐって大きく揺れる福岡県議会。 昨年度の海外視察の回数と参加人数、支出された1億4000万円以上の公費はいずれも全国最多でした。 ■費用の上限も報告書作成義務もなし 視察の報告書や費用の詳細は公開されておらず、視察費の上限や報告書の作成義務がないことが問題視されています。 ■「不透明な取り扱いのつもりはない」 このためプロジェクトチームが設置され6月19日にルールを見直す中間答申案をまとめました。 福岡県議会 香原勝司 議長「我々として不透明という取り扱いをしているつもりはございません。県民のみなさまからの声を頂いたというのもありますので、しっかりとこれを疑義として捉われないように表に出していくということが必要」