議長が異例の続投 背景に海外視察の問題か? 議長は無言つらぬく
答申案では、今後、すべての海外視察で活動の目的や訪問場所をホームページなどで周知し、視察の結果も速やかに公表するとしました。また、これまでの視察では県の職員が5人ほど同行していましたが、原則3人に変更します。 ■不十分なルール見直し案心配する声も しかし、この方針についてプロジェクトチームの中ではこんな意見が・・・。 「交流先や視察先に記念品などを持っていく必要がある時もあるが、随行職員を減らして職員の負担が大きくならないか心配」 記念品を運ぶのは職員だけではありません。 政務活動費などを使って海外視察に参加する若手の議員たちもお土産を持っていくための「かばん持ち」をしていたと証言しています。 ■意義ばかり強調する県議会 見直し後も派遣する議員の数に上限は設けられておらず、視察費が予算を上回った場合に費用を捻出する方法については継続審議となりました。 プロジェクトチームの中では、費用などに上限を設けることに反対意見が出ていて、その理由は「成果を上げるため」とされています。 自民党県議団 松尾統章 会長「私はやっぱり海外視察の部分で、我々議会が行くことには意義があると思っています。成果を出していかなきゃいけないといった気持ちの中でやってきた」 そもそも見直しを行うプロジェクトチームは問題視されている海外視察に参加してきた議員らで構成されています。 ■県民から厳しい声 福岡県民「議員たちだけじゃなくて他の方の意見も入れてそして決められたほうがいいんじゃないかと思う」 福岡県民「自分たちだけで見直しの議論できますか。改まらないんじゃないでしょうか」 福岡県民「県議会だよりとかは読んでますけど成果はわからないです」 福岡県民「第三者委員会とか一般の方を入れて委員会を作られたほうがいいと思います」 ■問題を自ら検証し明らかにせよ 「成果」ばかりをアピールしている県議会。 これまでどのような問題があり、どう改善していくべきかを自ら明らかにして検証していかない限り、海外視察に対する県民の理解を得ることは難しそうです。
RKB毎日放送