バレー・リオ五輪に懸ける思い~木村沙織、迫田さおりら
荒木絵里香
またこの場に自分がいられる喜びと感謝の気持ちでいっぱいなので、それを結果として返したい気持ちです。主人も(代表入りを)喜んでくれたし、応援、サポートしてくれていて感謝しています。娘にはオリンピックといってもまだわからないので、「もうちょっと、バレーボールでおうちに帰ってこられないよ」と伝えたら、嫌だと言っていたけど、「頑張るからね」と言ったら、「頑張ってね」と言ってくれたので、しっかり頑張ります。 自分とチームの大きな課題としてミドルブロッカーの得点力が足りないというのがあるので、攻撃で得点できるようにコンビネーションをしっかり。遥(宮下)が迷わず不安なく上げられるように。トスの選択肢の一つミドルがしっかりとあるように。 沙織(木村)とはチームの状況とか、どう戦うべきとか、毎日話しています。チームがどうあるべきかなど、そういう話をしていく中で自分自身も刺激になります。練習の雰囲気とか、ちょっと元気のない選手のことを気にかけたり。チーム全員がメダルを取って帰るという本気を出していくことがすごく大事だと思います。 初戦の韓国は決勝トーナメントを考えたら絶対に勝たないといけない相手。朝一番のオープニングマッチなので1セット目に集中して必ず勝ちたいです。OQTではサーブで大きく崩されて、逆に自分たちがサーブで崩しきれずに後手後手になったので、自分たちが攻める部分をしっかり攻めきれるように。OQTの悔しい気持ちをぶつけたいです。
山口舞
(代表に選ばれて)うれしかったです。外れて悔しい思いをした子もいるので、そういう子たちの思いも忘れずというか、しっかり胸に持って戦っていきたいなと思います。 オリンピックを経験していてチームでもベテランになるので、いい意味での余裕がある分、周りを見ていろんなこと、仲間の変化にも気づけて、その人のために何かと考えられると思います。試合の中では、途中からチームが苦しい場面に入ることが多くなってくると思います。そういうときでも安定した力を出しきれるように、そういう姿でみんなに安心感を与えられるようにと思っています。 スピードが武器ですが、通用しない部分も出てくるので、相手の高いブロックをうまく利用した攻撃を常に意識しています。強豪国には2mを超える選手も多い。高いブロックを利用することが相手にとって嫌なことだと思うので、きれいにブロックを抜くだけでなくて「技をしかける」というのも大事だなと感じています。間を変える、というのをすごく意識していて、空中で少し待ってから打ったり速く打ったり、そこの変化はつけるようにしています。 (同じ岡山シーガルズ)の遥(宮下)については、言葉で何かを伝えるというよりも、プレーというか、遥が「あっ」って良くないトスをあげてしまったときに、ミスにしないで、決まらなくてもなんとかしてあげたい。そういう小さな積み重ねで遥はいい方向に向いていくと思うので、それはやり続けていきたいです。