チェイス・アンリなど守備陣の改善が急務なシュツットガルト クラブ首脳「安定感に欠ける」
シーズン前半だけで44失点
21日(現地時間)、シュツットガルトはブンデスリーガ第15節でザンクトパウリと対戦し、0-1で敗れた。 チェイスは途中出場も痛恨のPK献上 チームも0-1で敗戦 伊藤洋輝(現バイエルン・ミュンヘン)とヴァルデマール・アントン(現ボルシア・ドルトムント)がシーズン開幕前に抜けた影響もあって今季は守備陣が弱いと指摘されているシュツットガルトだが、21日のザンクトパウリ戦でも不安定な状態は改善されていなかった。 21分、センターバックのアントニー・ルオーが自陣ゴール前でクリアしたボールを拾われて失点すると、51分にもこの日途中出場のチェイス・アンリが相手選手をペナルティエリア内で倒してしまい、ペナルティキックを献上。これは守護神のアレクサンダー・ニューベルが止めて事なきを得たが、守備陣が足を引っ張るような形でチームは0-1で敗れ、年内最後の公式戦を黒星で終えることになった。 試合後、指揮官のセバスティアン・ヘーネス監督は、2失点目を許しかねないピンチの場面を招いたチェイスについて、「アンリがブンデスリーガの試合でプレイしていることは、1年前なら想像できなかったことだ。ああいう出来事は受け入れなければならない。次は必ず上手く対処してくれるはずだ」と語って擁護した。 しかし、シーズン前半の公式戦25試合で44失点は多過ぎることから、チェイスを含めた守備陣のテコ入れが喫緊の課題であることは明らかだ。 改善策として真っ先に思い浮かぶのは1月の移籍市場での補強だが、シュツットガルトのスポーツ部門の責任者であるファビアン・ヴォルゲムート氏はそれが難しいミッションであると語っている。 「チーム全体の状況については、守備は安定感に欠けると言える。したがって我々は変化が必要かどうか検討している。下部組織からの引き上げも含めて様々なオプションがある。冬の移籍市場は、夏と比べて一般的に選択肢が少ない」(ドイツ紙『Bild』より) 即戦力の補強も難しいとなれば、ウインターブレイク中で現有戦力を立て直すしかなく、ヘーネス監督の手腕が問われることになりそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部