レース中なのにドアが閉まらない! 好走したプロトン99号車のジャニ、WECスパで遭遇した問題を明かす
世界耐久選手権(WEC)第3戦スパ6時間でレース前半をリードしたプロトン・コンペティション99号車だが、ニール・ジャニのドライビング時に珍しいトラブルに見舞われていた。 【動画】キャデラックが大クラッシュ! 赤旗の原因に|2024年WECスパ6時間 ジャニはレース開始から2時間が経とうという頃、ジュリアン・アンドラウアーからマシンを引き継いだが、コースに復帰する際にドアを閉めるのに苦労した。 幸い、この時はバーチャル・セーフティカーおよびセーフティカーが出動していたため、ジャニはゆっくりと周回しながら、なんとかドアをきちんと閉めることに成功した。 「あのドアに何が起こったのかわからない。まるでメカニズムが動かなくなって、ドアが閉まらなくなったみたいだった」 そうジャニは振り返った。 「結局、ピンを引っ張ってドアを引き、ピンを放せば閉まることがわかった。でも、それには最初に指で押し込む必要があったんだ」 驚くべきことに、ジャニにとってレースコンディションでドアのトラブルに見舞われたのは、これが初めてではなかった。 2018年のル・マン24時間レースで、レベリオンのLMP1マシンをドライブしていたジャニは、ドアの緩みが原因で表彰台を逃したと考えている。 また今回チームは再びドアを開けて、閉められるかどうか確信が持てなかったため、彼は3時間以上連続走行せざるを得ず、その結果2つのペナルティを受けた。 この問題について今後の再発を防ぐためにポルシェと話し合うつもりかと尋ねられ、彼は次のように答えた。 「そうだね。まず機械的にどうなのか診てもらう必要がある」 「最終的に何が問題だったのかを言うのはまだ早いけど、明らかに問題があった」 「僕はル・マンでもレベリオンに同じ問題があって、表彰台を逃したことがあるんだ」 「その時は3番手か4番手かの違いしかなかったけど、僕はすでに一度体験したものだったし、起こり得る問題なんだ。そして実際に起きてしまった」 99号車はペースが好調だっただけに、もしトラブルが起きたのがセーフティカー下でなかったら、「泣いていたかもしれないね!」とジャニはジョークを飛ばした。 レース前半、後続に14秒以上のリードを築いた99号車だったが、セーフティカーによりそのリードを失うと、2台のフェラーリに逆転を許してしまった。 さらに不幸は続く。残り2時間を切ったところで掲示された赤旗により、さらにポジションを落とすことになったのだ。 赤旗直前にピットインしていたハーツ・チームJOTAの12号車とポルシェ6号車が圧倒的に有利となってしまったのだ。 ジャニはこの赤旗がなければ、確実に表彰台を獲得できたと考えている。 「優勝していたか? それは分からない」 「でも3位でフィニッシュできたのは間違いない。表彰台には僕たちとフェラーリが立っていたはずだ」 「ペースで言えば、僕たちも勝利に値したはずだ」
James Newbold