【長崎】被団協のノーベル平和賞受賞を受け 県内キリスト系4大学が共同声明発表
NCC長崎文化放送
県内のキリスト教系4大学の学長が、日本被団協のノーベル平和賞受賞決定を受けて、さらに一歩、核兵器の廃絶に向けた歩みを進めるための「共同声明」を発表しました。 【写真】被団協のノーベル平和賞受賞を受け 県内キリスト系4大学が共同声明発表
活水女子大・広瀬訓学長: 「被爆者の方々の、核兵器廃絶と世界の平和の達成へ向けての努力に改めて敬意を表すると同時に、我々被爆地長崎にある大学として核兵器のない世界の実現へ向けて、より一層努力する決意を表明いたします」 共同声明を発表したのは、キリスト教系の活水女子大学、長崎外国語大学、長崎純心大学、鎮西学院大学の学長です。鎮西学院大学の姜尚中学長(74)が呼びかけ、共に日本被団協への祝意と、核兵器廃絶を担う若い世代の育成に、より一層努力する決意を示しました。 「核兵器廃絶のためには、理性と感性が車の両輪のように並んで進まなければならない」という故・土山秀夫元長崎大学学長の言葉を引いて、「被爆者は、自らの体験を語り、人々の『感性』に働きかけてきた」「人々の理性に働きかけ、核兵器のない世界への道筋と、世界の平和を達成する方法を見出すのは、我々大学に身を置く者の使命だ」としています。 鎮西学院大学・姜尚中学長: 「非常に感激致しました。同時に、韓国である1人の小説家がノーベル文学賞を受賞されました。ノーベル文学賞の方は、何が主題かというと、一言で言うと暴力です。私は核はその暴力の究極形態、絶対的暴力だと思います。つまり日本と韓国という海峡を隔てた2つの国がいかにして暴力と抗うのかという共通のテーマで、一方はノーベル平和賞を受賞し、一方はノーベル文学賞を受賞した。私は今、キューバ危機よりはもっと深刻な危機の淵にあるんじゃないかと思っています」 この4大学合同の共同声明は、去年11月、イスラエルがパレスチナ自治区・ガザでの核兵器使用をほのめかした際に抗議声明を発表して以来2度目です。 4大学は、被爆80年を迎える来年、4大学の学生が交流し、平和について考えるフォーラムやシンポジウムの開催を検討しています。
NCC長崎文化放送