『スタエン』次世代のスターMC候補「8人のバトルロワイヤル」《テレビマンらが徹底解説!》
「いや~、まさに″関ケ原の戦い″ですよ。ついに関西勢が関東勢を脅かす日が来るとは……。年末から次の改編期に向け、各番組の顔となる『STARTO ENTERTAINMENT』(以下、スタエン)タレントの青田買いは今が勝負。クルーズ客船に乗り、華々しくハワイでデビューを発表した『嵐』と、デビュー時はビルの屋上で名前が書かれた旗を持たされ〈ブン回せ!〉と怒鳴られていた『SUPER EIGHT』。今、スタエンタレントのMC成功法として、両グループから生まれた″流派″が拮抗しています」(民放キー局社員) 【画像】『スタエン』次世代のスターMC候補の「素顔写真」 NHKは10月16日に、旧ジャニーズ事務所(現『SMILE-UP.』)からマネジメント業務などを引き継いだ、『スタエン』のタレントらの番組への新規起用を再開する方針を明らかにした。これにより、各局が大手を振ってMCに起用する動きが強まっているのだ。 ◆櫻井 翔(42)【嵐】 経験値 5 笑い 2 人脈 5 対応力 4 アイドル度 4 昨年には『news zero』(日テレ系)降板の噂も流れたが、同局の大型特番『THE MUSIC DAY』の総合司会と共に続投となっている ◆村上信五(42)【SUPER EIGHT】 経験値 4 笑い 5 人脈 5 対応力 5 アイドル度2 今年も紅白総合司会には抜擢されなかったが『月曜から夜ふかし』(日テレ系)は放送13年目に。村上がMCの番組は長寿化の傾向アリ ◆芸人vs.スタエン 早くも10月からスタートしたバラエティ番組『この世界は1ダフル』(フジテレビ系)では、『Snow Man』の渡辺翔太(31)がMCに抜擢された。 「キャスティング会議で芸人MCとして名前が挙がるのは『千鳥』や『かまいたち』など40代以上のオジサンばかりになってしまう(笑)。芸人だと年功序列による上下関係が厳しく、フレッシュな若手を番組の仕切り役に起用するのは難しいんですよ。一方、『スタエン』では若手でも先輩を追い抜いて大役に抜擢されるのが当たり前の気風があるので、若手もキャスティングしやすい。『スタエン』をMCにするとゲストの過去のスキャンダルに触れたり、共演者に暴露話をさせるなどの下世話な流れを避けられますしね。 男女問わず共演歴がある俳優さんが快く出演してくれるから、豪華ゲストのキャスティングが難航しないメリットもある。『timelesz』菊池風磨(29)と『シソンヌ』の長谷川忍(46)がMCをしている『何か″オモシロいコト″ないの?』(フジテレビ系)が好例で、有村架純(31)や広瀬すず(26)、長澤まさみ(37)など異例の豪華キャスティングに成功しています」(前出・キー局社員) ◆東の櫻井流 関東のスタエンタレントがMCとして大成するやり方の一つが、『嵐』櫻井翔(42)の流れを汲む″櫻井流″だ。 「″櫻井流″の筆頭が『Hey! Say! JUMP』伊野尾慧(34)です。もともとは、『NEWS』小山慶一郎(40)と『KAT-TUN』中丸雄一(41)が櫻井の後任として期待されていたが、二人とも不祥事でポシャッてしまった。その穴を埋めるべく、白羽の矢が立ったのが明治大学の建築学科で修士号を取得した伊野尾です。過去に『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)で初の男性MCに抜擢され、番組終了までの5年間、務め上げたキャリアもある。すでに、日テレ内では『news every.』か『ZIP!』のレギュラーに起用する案があり、最近になって同局の『ANOTHER SKY』で院卒を公表したのだと思います」(同前) ″櫻井流″は、大卒以上の学歴が絶対条件だ。さらに五輪やW杯などのスポーツ取材や政治案件などの報道路線ができる能力が求められ、ハードルが高い。 「他にも、上智大学の理工学科で修士号を取得した『Snow Man』阿部亮平(30)、関西学院大学卒の『WEST.』中間淳太(37)が″櫻井流″です。中間は芸人色の強い関西の情報番組やワイドショーで鍛えられただけあって、物怖じせず冷静な対応力があります。阿部は学歴や発言内容などは申し分ないですが、グループ内でも発言が多いほうではなく、生放送の経験を積む必要がある。現状、二人とも報道よりバラエティの地肩が強く、クイズ番組が中心です。櫻井が『news zero』(日テレ系)をやっている以上、彼に他の報道番組のキャスターを頼むわけにはいかないので、早く育ってくれるとありがたいのですが……」(同前) ◆伊野尾 慧(34)【Hey! Say! JUMP】 経験値 3 笑い 3 人脈 4 対応力 4 アイドル度 5 ″ポスト櫻井″と噂される伊野尾。岡田准一(43)、千原ジュニア(50)など芸能界に″伊野尾推し″のオジサンファンが多くいる ◆西の村上流 一方、昨今のお笑いブームによって追い風をうけたのが『SUPER EIGHT』村上信五(42)の″村上流″だ。 「コロナ禍以降、笑いをとれる関西出身勢の評価が爆上がりしました。特筆すべきは手越祐也(36)が事務所を独立した後、『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ系)のお祭り男企画で爪痕を残した『なにわ男子』大橋和也(27)と『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジ系)の顔となった『Snow Man』向井康二(30)かな。『SUPER EIGHT』が現在の関西Jr.のスタイルを構築したのですが、その中にライブ中のコントや大喜利などがある。そこでMCとして頭角を現したのが村上です。お笑い至上主義の関西ローカル局でレギュラーを勝ち取り、『ハイヒール』モモコ(60)など大御所に食い込んでいきました。 『WEST.』や『なにわ男子』、『Aぇ! group』、向井はエイトが東京進出した後、村上のレギュラー枠を引き継いでいるため、自然と村上の背中を追いかけることになります。TBSは『学校へ行こう!』のプロデューサーがスタエン一番人気の『Snow Man』と、『V6』に雰囲気が近い『WEST.』に目を付け、冠番組を持たせて育成中です」(バラエティ番組プロデューサー) 他にも″櫻井流″と″村上流″以外にアイドルMCの祖である中居正広(52)の″中居流″の直系がいるという。 「ざっくばらんな物言いと地頭の良さが魅力の『SixTONES』田中樹(29)や、中居が得意とする野球分野を継承する『KAT-TUN』亀梨和也(38)が中居の系譜。また、『嵐』相葉雅紀(41)は、『FNS歌謡祭』(フジ系)の司会や故・志村けんさんの後任として『天才!志村どうぶつ園』(日テレ系)の司会を務めたのが好評で、『ウッチャンナンチャン』のようなトゲのない司会者として仕事の幅を広げています」(同前) ◆大橋和也(27)【なにわ男子】 経験値 2 笑い 4 人脈 2 対応力 3 アイドル度 5 経験は少ないが″隠れホープ″に名が挙がる大橋。同グループの藤原丈一郎(28)や西畑大吾(27)、大西流星(23)も次期MCに名が挙がる ◆向井康二(30)【Snow Man】 経験値 3 笑い 4 人脈 4 対応力 4 アイドル度 3 関西Jr. 時代はライブでMCを行っており、『ダイアン』津田篤宏(48)や『銀シャリ』橋本直(44)とは、大阪時代から公私で交流あり ◆田中 樹(29)【SixTONES】 経験値 3 笑い 4 人脈 3 対応力 4 アイドル度 3 毎週土曜日に生ラジオでMCを務める田中。今年9月には、自身初の大型ファッションイベントのMCにも挑戦 ◆亀梨和也(38)【KAT-TUN】 経験値 4 笑い 2 人脈 3 対応力 4 アイドル度 3 ’10年から『Going! Sports&News』(日テレ系)でキャスターを務める。腰が低く、現場からの好感度が高い ◆相葉雅紀(41)【嵐】 経験値 5 笑い 2 人脈 4 対応力 4 アイドル度 4 歌番組と動物番組での司会が印象深い相葉だが、野球などのスポーツ番組MCも多く担当 ◆MCレースは大混戦 現在、テレビ各局は芸人人気にあやかり、経験値が高く、ギャラもまだそれほど高くない『千鳥』や『かまいたち』などをMCとして起用。一方で″第二の嵐″になりうるグループに先行投資している状況だという。 「グループが売れて初めて、じゃあそのグループの中でMCができるのは誰かってなるんです。各局が『ひみつの嵐ちゃん!』(TBS系)や『VS嵐』(フジ系)のような人気番組を通したスター誕生を目指しています。とくに日テレやフジの昼やGP帯に起用されている『Hey! Say! JUMP』、『timelesz』、『なにわ男子』がその筆頭候補です。個人で言うと、バラエティでは菊池と向井、報道では伊野尾が本命ですが″中居流″の田中が″ポスト中居″として育てば、第三勢力になり得ます」(芸能プロ関係者) 大混戦のなかで天下を獲るのは誰か。若手スタエンタレントたちの師走のここ一番はすでに始まっている。 『FRIDAY』2024年11月15日号より
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