中国、新しい漸進的経済政策を「適時」検討へ-李首相が演説
(ブルームバーグ): 中国の李強首相は29日、国務院会議で演説し、当局者は新しい漸進的経済政策を「適時」検討するとともに、コンセンサスと信頼構築に向けあらゆる方面の意見に耳を傾けると表明した。中国国営の中央テレビ(CCTV)が報じた。
李首相は、年間目標の達成を目指す政府機関が、既に決定している政策の実施ペースを加速し、経済運営の重要課題に対処していくと述べた。
会議では、政府の5カ年計画に盛り込まれた主要プロジェクト102件の実行を加速するための方策も協議された。その中で、責任の統合や部門間の連携強化なども取り上げられた。
数日前には中国政府が経済成長てこ入れに向けた一連の景気刺激策を発表。投資家心理は改善し、先週の株価は大きく上昇した。
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政府は「あらゆる方面の意見に耳を傾け、政策手段を絶えず最適化・改善していく必要がある」と李首相は訴えた。
これとは別に中国人民銀行(中央銀行)が同日に声明を発表し、「穏健な金融政策を正確かつ効果的に実施するとともに、景気循環調整に一段と配慮する必要がある」と指摘した。また、既存の住宅ローン金利を引き下げ、不動産市場の「安定的かつ健全な発展」を促進するための計画にあらためて言及した。
原題:China Policymakers Vow to Study New Incremental Econ Policies(抜粋)
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