性感染症がテーマの音楽フェス 「勇気がいる」「話すのが難しい」 パートナーとの安心できる関係作りのきっかけに
■フェス参加者「音楽という形と混ざり合うことで話しやすい空間ができるんだな」
ラッパー/作詞家・maco maretsさんのファンで、ライブを見に来たという21歳の大学生は、「このフェスティバルのためのアレンジになっていたり、アーティストさんが(性感染症について)話してくださったりとか色々考えさせられることがあって、すてきな空間だなと思いました。性感染症の話とかになってくると、友人やパートナーとの間でもオープンに話そうと思っても、少し勇気がいるトピックだと思うので、こういうことを“一緒にみんなで考えようね”っていう機会が、アートとか音楽という形と混ざり合うことで、さらに話しやすい空間ができるんだなっていうのを実感しました」とコメント。 さらに、4人組バンド・ASOUNDのパフォーマンスを見に来たという20代と30代の2人組は、性感染症について「なかなか話すきっかけが難しい」「もしもの時くらいにしかしないかな」とオープンに会話をすることへの難しさは感じるとしつつ、「パートナーにこのイベントに行くことを伝えていて、“すごくいいね”って言ってくれてたので、“こういうイベントに行ったんだ”っていうところから話すきっかけを作れる気がしました」と、明かしました。 ネクイノの代表・石井さんは今後について、「今回は音楽フェス、アーティストを通じてだったので、この形は一回イベントが終わった時に効果はどうだったのかなと振り返ってみたいと思います。より多くの人とコミュニケーションすることが目的なので、今後も音楽とかフェスだけじゃなくて、色々な形の中で世の中と対話し続けてみたいなというふうに考えています」と、展望を語りました。