役所窓口「生活保護は税金なんですよ」…〈家賃2万3,000円〉〈年金8万円〉助けを求めた76歳の高齢女性、「非情なひと言」に絶望「どう生きていけと」
2024年も止まることのなかったインフレ。一方で収入はあがらず、特に年金で生活する高齢者のなかには困窮する人も。しかし「もう限界」と助けを求めても、救われないケースもあるようです。 ▼【早見表】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額
働きたい、でも、年齢がネックで仕事が見つからず…
寒空のなか、ハローワークに行ってきたという高橋美智子さん(仮名・76歳)。 ――仕事がないかと思ってきたのですが、なかなかできそうな求人がなくて 5年前に夫を亡くしたという高橋さんですが、亡夫は自営業だったため、遺族厚生年金を受け取ることはできず、高橋さんの毎月の収入は基礎年金といくらかの厚生年金を合わせた月8万円ほど。家賃2万3,000円の公営団地に住み、残り5万円強で毎月やりくりをしています。 ――最近は光熱費があがって大変。一番困っているのはお米の値段が上がったこと。いつも5キロの安いのを買っていたんだけど、夏以降は1,000円以上値上がりしたよね。本当にしんどいわ 総務省統計局『小売物価統計調査』によると、2024年10月の米5㎏の価格は全国平均3,473円。同年7月の全国平均は2,411円だったので、平均値で1,000円以上値上がりしています。 電気代*1は全国平均1万3,717円、ガス料金*2は平均7,097円、灯油代は*3は2,132円。電気代は補助の開始・終了を繰り返し変動が激しいですが、基本的に世界的な燃料高で、どれも数年前に比べて上昇傾向にあります。 *1:全国/従量電灯/最低料金制/441kWh *2:全国/一般家庭用/1465.12MJ *3:全国/白灯油/詰め替え売り/店頭売り 高橋さん、今年の春までは工場で週4勤務、月16万円ほどの収入があったとか。しかし生産調整が決まり、契約を切られたといいます。 ――年齢不問といっても「76歳」というと「うちじゃ雇えません」といわれちゃうの 毎月の収入は年金だけとなってから8ヵ月。物価高のなか、日に日に苦しさは増していき、そろそろ限界だったといいます。そのような高橋さんの様子をみていた知人から、生活保護の申請を勧められます。
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